ワーキングホリデー経験者が求める帰国後の就職条件とは?
株式会社ワールドアベニューが実施した調査によると、直近2年以内にワーキングホリデーで渡航した日本人看護師174名の帰国後の就職先に対する希望条件が明らかになりました。この調査は2023年11月から2024年1月にかけて行われ、主にオーストラリアでの看護有給インターンシップを経験した看護師を対象としています。
調査結果の概要
調査に参加した看護師は、22歳から31歳までの間に正看護師資格を有し、ワーキングホリデーを利用した方々です。彼らの海外留学を考えた理由は多岐にわたりましたが、78.7%が「英語力を伸ばしたい」と回答しており、「海外に住んでみたかった」との理由も多く聞かれました。加えて、外国籍の患者に対応する必要性を感じている看護師も多く、全体の4分の1がその理由を挙げています。また、11.5%は海外での医療ボランティアを希望したことが分かりました。
帰国後の就職先希望
帰国後の求人に関する声も興味深いものです。174名中64.4%の看護師が「総合病院」での就職を希望し、次いで「クリニック」が多くの支持を集めました。一部の看護師は保健師として「会社や役所」での求人を見込んでおり、多様な選択肢を持っているようです。
求められる条件とは
さらに、就職先に重視される条件の調査では、84.5%が「給与」を最も重視していると回答。他にも希望条件として、勤務地や診療科が挙げられています。また、有給取得率や休日が多いことを求める看護師も29.9%おり、職場の教育制度の充実を求める声も23.0%の割合で存在しました。英語を使える職場を希望している看護師もわずかにいる一方で、住居提供に関する希望は5.7%にとどまっています。
株式会社ワールドアベニューについて
株式会社ワールドアベニューは、1995年に設立された企業で、海外留学やオンライン教育を通じて人材の育成を支援しています。特に看護留学などのプログラムに力を入れており、多様な夢や目標を持つ人々に対して、グローバルに活躍できる可能性を広げています。
総括
この調査が示すように、近年の日本人看護師は国際的な経験を積むことで自らのキャリアを豊かにし、その後の就職市場においても高い期待が寄せられています。特に給与や勤務地、診療科の希望は今後の就職選びにおいて重要な要素となるでしょう。これから留学や転職を考えている看護師にとって、貴重なインサイトを提供する結果となりました。