日立ソリューションズが新たに提供するERPシステム監視サービス
株式会社日立ソリューションズは、Splunk Services Japan合同会社との提携により、2023年7月15日から「Splunk® Service Intelligence for SAP® Solutions」を提供開始しました。このサービスは、特にSAP S/4HANAへのシステム移行を支援するもので、移行プロセス中に発生する可能性のある障害を事前に検知し、迅速な対応を可能にします。
経営基盤となるERPシステムの重要性
多くの企業において、SAPは基幹業務システムとして重要な役割を果たしています。しかし、2027年末にこれまでの「SAP ERP 6.0(ECC 6.0)」がメインストリームサポートを終了することが決まっているため、企業は新たなシステムへの移行を余儀なくされています。日立ソリューションズは、今後のシステム移行において、スムーズかつ安全にクラウドへ転換できるよう支援することを目指しています。
Splunkが提供する価値
「Splunk」は、ただの監視ツールではなく、SAP S/4HANAの全体にわたる包括的な可視化を実現します。既存のシステムと周辺環境も含めて、AIが常時学習して閾値を設定し、異常が検出された場合には即座に通知する仕組みとなっています。これにより、障害が発生する前に対処することが可能となり、業務の効率化を図ることができます。
特徴的な二つの機能
1.
リアルタイム監視: Splunkは、SAP S/4HANAを中心に、全システムの稼働状況をリアルタイムで監視します。通常時のパフォーマンスを学習し、異常が見つかった時点で速やかに警告を出す機能が備わっています。
2.
ビジュアルダッシュボード: ユーザーはダッシュボードを通じて、システムの稼動状況を視覚的に把握できます。これにより、関係者間で情報を迅速に共有し、復旧作業を効率よく行うことができるようになります。
未来を見据えた展開
日立ソリューションズは、今後もSplunkの技術を最大限に活用し、SAPにとどまらず、他の企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する道を進んでいきます。SAP監視に特化したアプローチを通じて、より多くの組織に対して価値の高いサービスを提供し、ビジネスの健全性を確保する手助けを行い続けます。
結語
SAP S/4HANAへの移行は、単なる技術的な変更にとどまらず、企業全体に対する大きな影響をもたらす重要なプロセスです。障害予兆を早期に察知し、ビジネスの中断を防ぐためには、信頼できる監視システムが必要不可欠です。日立ソリューションズの新しいサービスは、企業が安心して移行を進めるための強力なサポートとなるでしょう。
本記事の情報や日立ソリューションズのサービスに関する詳細は、公式ウェブサイトをご確認ください。