TMIの新たな挑戦、ブリュッセルオフィスの開設
TMI総合法律事務所が、欧州連合(EU)の中心地であるベルギー・ブリュッセルに新しいオフィス「TMI Associates Europe S.R.L.」を開設しました。この新拠点は、日系企業の欧州進出をサポートする重要な役割を果たすことになります。
欧州のビジネス市場とTMIのアプローチ
ブリュッセルは、EUの主要機関が集まる場所であり、その地位から欧州市場におけるビジネスの動向を敏感にキャッチできる利点があります。新オフィスでは、日系企業のEUにおける法務サポートを通じて、そのビジネス活動をより円滑に行えるように整備していく計画です。
具体的には、EU法や各種規制に関する最新情報を迅速に提供し、特に競争法やデータ保護法に関して、必要な助言を行う体制を整えています。また、新たに策定されるAI規制やサイバーセキュリティ関連の法律についても専門知識をベースにしたサポートが得られます。
経験豊富な専門家がサポート
ブリュッセルオフィスには、越元瑞樹弁護士が常駐し、特にエネルギー関連やESG問題に精通しています。彼の専門知識を活かし、日本企業の再生可能エネルギー取引やカーボンクレジット関連の案件に対し、手厚いサポートを提供します。
一方で、工藤明弘弁護士がロンドンオフィスと連携し、EU競争法に関してもサポートを行います。このように、TMIの専門家チームが結集し、日系企業がEU市場で成功を収めるための最善策を模索します。
クロスボーダー取引の促進
TMIは、ブリュッセルを欧州全域を見渡す拠点とし、ロンドンやパリオフィスとの強力な連携を深めていきます。特に、クロスボーダー取引を進めるには、EU各国の法規制やビジネス環境の理解が不可欠です。TMIはこれらの要素に対応したサービスを通じて、日本のビジネスと欧州との架け橋となることを目指します。
TMIの経歴と成長
TMI総合法律事務所は1990年に設立され、現在では日本国内外に多くの拠点を持つ法律事務所として成長しています。627名の弁護士と100名の弁理士が在籍し、様々な分野で幅広いサポートが可能です。
デジタル化の推進やスタートアップ支援など、新しい挑戦を続けるTMIは、今後も法律業界の枠を超えた案件に取り組み、多様なニーズに応え続けていきます。新しいブリュッセルオフィスの開設は、その戦略の一環であり、日系企業がグローバルに展開するための大きなステップとなることでしょう。
まとめ
TMI Associates Europe S.R.L.は、2024年11月を見込んで業務を開始する予定です。ブリュッセルオフィスが、日系企業の成長を支え、さらなる可能性を広げる舞台となることが期待されます。