2024年9月に、長瀬産業株式会社が旭化成ファーマ株式会社からその診断薬関連事業を買収することを発表しました。この買収により、長瀬産業は新たに「ナガセダイアグノスティックス株式会社」という会社を設立し、2025年7月から本格的に営業を開始します。新会社の設立背景には、ライフサイエンス分野における製造機能の強化と、研究開発機能を活用したバイオ分野での事業拡大が見込まれています。ナガセダイアグノスティックスは東京都中央区に本社を構え、必要な機能を持った企業として成長を目指します。
新会社の基本情報
ナガセダイアグノスティックス株式会社は、2024年12月に設立され、2025年7月に営業を開始予定です。その事業内容は診断薬や診断薬酵素、その他ライフサイエンス関連の原料の開発、製造、販売を含んでいます。製造拠点は静岡県伊豆の国市に位置し、205名の従業員を抱える計画です。株主構成は長瀬産業が100%を保有し、以前は旭化成ファーマが全株式を持っていました。この新会社の設立は、長瀬産業の中期経営計画「ACE 2.0」に基づくものであり、商社、製造、研究開発の各機能が統合されることにより、さらなる成長が期待されています。
注力領域と事業の展望
長瀬産業は中期経営計画の中で、ビジネスの成長エンジンとしてライフサイエンス分野を重視しています。この分野への投資は、製造能力の向上や新たな商品開発を促し、必要な技術を背景にしたシナジーを活かしていくことで、市場における競争力を高める狙いがあります。特に今回の事業買収は、ライフサイエンスの中でも重要な診断薬市場において存在感を強めるものとなります。
今後の展望
ナガセダイアグノスティックス株式会社の営業開始によって、長瀬産業はライフサイエンス分野でのさらなる成長を目指し、顧客や社会への貢献を果たしていくことでしょう。ものづくりの課題を解決することを通じて、人々の生活をより豊かにし、安全で快適な社会の実現に寄与する姿勢を固めています。今後の成長に期待を寄せており、業界内での競争力をさらに強化することを目指します。