海洋学習プロジェクトが夏の体験の場を提供
2024年7月11日から9月12日まで、足立区の公立小学校の5年生221名が参加した海洋学習プログラムが、千葉県南房総市で実施されました。この取り組みは一般社団法人次世代価値コンソーシアムとアクトインディ株式会社が手を組み、海を通じて子どもたちに学びと楽しみを提供することを目的としています。
プログラム内容
参加児童はまず、海辺での安全な行動について学ぶ『海辺の安全教室』に参加しました。ここでは、ライフジャケットの正しい使い方や浮遊感を体験。実際に海に入ることで、波の動きや浮力について理解を深めました。さらに、緊急時の救助方法も実践し、実用的な知識の習得を目指しました。
続いて体験したのは『SUP』。子どもたちは「MEGA SUP」と呼ばれる大きなサップボードに乗り、仲間たちと一緒に海を楽しみました。最初は不安がった児童たちも、次第にパドルを漕ぎながら海に飛び込む楽しさを満喫し、チームワークを育む姿が見受けられました。最後には、自由に動き回る楽しさを体感しつつ、自然の美しさを感じることができたようです。
シーカヤック体験では、児童たちがペアとなり、自らパドルを漕ぎながら進むスタイルで楽しみました。運動神経を駆使し、目的地を目指す中で、まるで自然の一部になっているかのような貴重な体験ができました。海の近くに立つ感覚は、都会で育った子どもにとって新鮮な驚きであり、自然との一体感を感じる良い機会となったことでしょう。
プログラムのねらい
このプロジェクトは、次世代の海洋リーダーを育成し、豊かで美しい海を引き継ぐために企画されています。また、海をより身近に感じてほしいという目的もあり、都市部の子どもたちが海に触れる機会を少しでも増やすことが目指されています。参加した児童たちの中には、海に行ったことがないと答えた子どもも多く、普段の生活では体験できない貴重な機会となりました。
この取り組みは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として進められています。日本という国が持つ海の素晴らしさを伝え、次世代にその魅力を引き継いでいくための活動は、今後も続いていく予定です。
まとめ
足立区の海洋学習・体験提供プロジェクトは、子どもたちの心に深く刻まれるような体験を提供しました。海を通じて、自分を守ることや仲間と協力する楽しさを学んだ児童たちは、海への距離を縮め、今後の学びにつなげていくことでしょう。これからもこのような活動が増えることを願っています。