業界初!横浜の物流施設にスマート農園が誕生
横浜市金沢区に位置する「Landport横浜杉田」は、マルチテナント型の賃貸物流施設として、国内初となる屋上にスマートコミュニティ農園を設置します。この新しい試みは、プランティオ株式会社と株式会社IHI、野村不動産株式会社の共同プロジェクトによるもので、206年6月に開園予定です。
この農園は「持続可能な食と農をアグリテインメントな世界へ」というビジョンのもと、地域の人々に食と農の重要性を普及させる役割を果たします。プランティオが運営を担い、IoTを活用したデジタルファーミングプラットフォーム「grow」を導入し、農業の楽しさを体験できる場となります。
「Landport横浜杉田」の特徴
「Landport横浜杉田」のオープン・シェア型物流施設の特長は、地域のイベントや防災拠点としての活用です。屋上の農園や広場は、コミュニティ活動の場として住民や企業が繋がり、地域の雇用の創出や災害対策にも寄与します。自動化を目的とした設計もあり、効率的な物流環境を提供しながら、地域貢献を目指します。
さらに、このプロジェクトは地域の雇用機会の創出にも繋がるもので、物流業界の人手不足に対処する様々な取り組みが整備されています。
「Vegestic Farm」について
設置されるスマートコミュニティ農園「”Vegestic Farm” Yokohama Sugita by grow」は、プランティオが提供するデジタルプラットフォームを活用し、コミュニティの活性化に寄与します。IoTセンサー「grow CONNECT」によって、土壌の水分や温度をリアルタイムで監視し、農作物の成長に必要な情報をアプリを通じて提供。この仕組みにより、農業初心者でも簡単に利用できる環境が整っています。
防災と教育の要素
この農園は、単なる野菜栽培の場ではなく、地域の防災機能を兼ね備えています。災害時に備えた野菜の備蓄としての役割も持ち、安心・安全な食の提供に寄与します。
また、地域の人々に農業の知識を提供し、子供たちが食の大切さを学ぶ場ともなることが期待されています。杉田梅をテーマにした江戸時代の食文化に基づいたコンテンツにも触れることができ、地域の歴史や文化の発信も行われる予定です。
企業の期待に応える成果
このプロジェクトに参加する企業は、地域レジリエンスを高めるための繋がり創出に力を入れており、交流の促進が期待されています。IHIの担当者は「スマートコミュニティ農園が食と農の重要性を思い出させる機会を提供してくれる」と期待を寄せ、野村不動産も地域との関係構築を重視しています。プランティオのCEO、芹澤孝悦氏も「この農園が地域の人々の生活を豊かにし、食文化を共に学んでいく場になることを願っています」と述べています。
まとめ
「Landport横浜杉田」におけるスマートコミュニティ農園の導入は、物流施設の新しい形を示すと同時に、地域の持続可能な発展を目指す開かれたコミュニティの創造につながるでしょう。未来の農と食のあり方を探るこのプロジェクトが、地域の人々に新たな交流の場を提供することを楽しみにしている方も多いでしょう。地域と企業の新たな関係構築が進む中、こちらの取り組みは日本全体に広がっていく可能性を秘めています。