JSTプログラム採択
2021-10-29 15:00:07

心不全治療の新たな可能性!JSTプログラム採択されたプロジェクト

JST『共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)』における新たな挑戦



令和3年度にJSTが推進する『共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)』に、慶應義塾大学を中心とする新しい心不全治療の研究開発プロジェクトが採択されました。このプログラムは、大学、企業、地方自治体、市民といった多様なステークホルダーが協力し、持続可能な未来を実現するためのモデルを形成することを目的としています。

プロジェクトの概要



採択されたのは、「誰もが参加し繋がることでウェルビーイングを実現する都市型ヘルスコモンズ共創拠点」というプロジェクトです。この拠点は、心不全治療に特化した研究開発を行い、質の高い医療提供を目指しています。プロジェクトをリードするのは、慶應義塾大学医学部の中村雅也教授で、総勢28の参画機関が集結しています。

心不全治療の課題と目指す解決策



近年、高齢化社会が進む中で、心不全患者は増加の一途をたどっています。既存の治療法では改善が難しい状況が続いており、新しいアプローチが求められています。プロジェクトの一環として、「心不全になっても日々生き生き『寄り添う』研究」では、ウェアラブルデバイスやAIを活用した膨大なデータを解析し、心不全の予防やリスク管理の新たなシステム構築を目指します。

最新技術の導入


具体的には、開発中の汗乳酸センサを心臓リハビリテーションに活用することで、心不全患者に最適な治療法を提供しようとしています。このセンサは、体からの信号をより正確に捉え、リハビリの効率を高めることが期待されており、他の多くのデータと組み合わせて分析されます。

参画企業の役割



このプロジェクトに参画する株式会社グレースイメージングは、最先端の疲労分析・評価サービスを提供する企業です。同社は、2018年に設立され、人間の身体における汗乳酸の解析を通じて、健康管理の新たな手法を開発しています。プロジェクトにおいて、グレースイメージングの技術は、心不全患者のより良い治療戦略を策定するための重要な要素となります。

社会への貢献



本プロジェクトの基本理念は、医療分野における産学官の連携を強化し、より包括的な治療法の開発を進めることにあります。これにより、継続的な心不全患者の治療を実現し、患者自身が積極的に健康管理に関与できるような社会を目指すのです。すなわち、未来の医療はただの受け身ではなく、患者が自らの生活をより良くするための手段となることを目指しています。

まとめ



JSTの『共創の場形成支援プログラム』への採択は、心不全治療の最前線での新たな挑戦を象徴しています。慶應義塾大学を中心にした多様な機関が協力することで、未来の医療のあり方を変えていく可能性を秘めています。これからの取り組みに期待が高まります。

会社情報

会社名
株式会社グレースイメージング
住所
東京都新宿区信濃町35番地慶應義塾大学信濃町キャンパス2号館9F CRIK信濃町N7
電話番号
03-6671-8051

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