アンモニア混焼エンジン
2025-11-20 12:57:09

国内初!JFEエンジニアリングが開発した大型アンモニア混焼エンジン

解説:国内初のアンモニア混焼エンジンが誕生



JFEエンジニアリング株式会社が、国内初となる大型のアンモニア混焼エンジンを開発し、販売を開始しました。このエンジンは、カーボンニュートラルを実現するための燃料、アンモニアと重油を混焼することが可能です。この先進的な技術は、船舶用機器や発電設備における新たな選択肢として期待されています。

アンモニア混焼エンジンの特徴



本エンジンは、Everllence France社が製造する4ストロークPCシリーズの最新機種、S.E.M.T Pielstick PC2.6B CRディーゼルエンジンをベースにしています。開発には、アンモニア混焼技術が用いられ、3気筒試験機による実証を経て、実現した混焼率は50%です。これにより、7MWを超える出力が得られ、経済的かつ効率的なエネルギー供給が可能となります。

特に注目されるのはレトロフィット対応の開発コンセプトです。この機能により、既存の重油専焼機を最小限の改造でアンモニア混焼機に切り替えられることが可能です。これにより新技術の導入がスムーズになり、顧客は安心してアンモニアを利用することができます。

環境への配慮



アンモニア燃料の利用は、CO₂の削減に寄与する一方、燃焼特性に課題も残ります。特に、未燃アンモニアの生成や一酸化窒素、窒素酸化物の排出が環境に対する懸念点です。JFEエンジニアリングは、この技術課題に取り組むため、数値解析による燃焼研究を行い、実証試験にてこれらの課題を克服しました。

さらに、排ガス処理触媒を併用することで未燃アンモニアをほぼ排出せず、N₂OやNOxも極小まで抑えることに成功しました。これにより、出力は従来のディーゼル専焼時から85%を実現し、熱効率も向上しています。

市場動向と今後の展望



当初は特に離島発電所などでの導入が見込まれており、同時に市場の要望に応じて舶用エンジンとしての船級取得を計画しています。将来的には、さらなる混焼率の向上を目指し、80%での商用化を見据えた実証試験を実施する予定です。

JFEエンジニアリングは、長年のエンジン開発の知見を生かし、カーボンニュートラルへの脱炭素化を推進する取り組みを続けています。この新しいエンジンは、持続可能な未来に向けた貴重な技術として、様々な分野での利用が期待されています。

まとめ



JFEエンジニアリングの新しいアンモニア混焼エンジンは、環境に優しい技術革新の好例です。この技術は、船舶や発電業界におけるカーボンニュートラルの実現に向けて、大きな一歩となるでしょう。今後の展開にも注目していきたいところです。


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会社情報

会社名
JFEエンジニアリング株式会社
住所
神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目一番地
電話番号

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