デニム作務衣を高野山へ奉納
2024-06-28 15:16:42

岡山発デニムファクトリー青木被服がデニム作務衣を高野山へ奉納 - 西日本豪雨災害7回忌に追悼 -

岡山発デニムファクトリー青木被服がデニム作務衣を高野山へ奉納 - 西日本豪雨災害7回忌に追悼 -



岡山県井原市に本社を構える老舗デニムファクトリー青木被服株式会社は、西日本豪雨災害7回忌の節目となる今年、災害時に氾濫した小田川の水で染めたデニム製の作務衣35着を高野山真言宗備中青年教師会との協業のもと制作し、高野山へ奉納しました。

この奉納は、物故者の供養と、日々僧侶の方々が使う作務衣として、災害をもたらした小田川の水で染めたデニム作務衣が寄り添うことを意味しています。

奉納式は、高野山金剛峯寺大広間にて令和6年6月27日(木)に執り行われました。青木被服株式会社専務取締役青木俊樹氏により、作務衣が奉納され、金剛峯寺加藤栄俊法会部長より感謝状が贈られました。

井原デニム - 美しい発色の秘密



「デニムの聖地」と呼ばれる岡山県井原市で制作される井原デニムは、市内を流れる小田川の上流水で染色されることから、美しい発色を生み出すと言われています。国内外のブランドが注目する高品質のデニム製品を生み出す背景には、この上流水による染色技術があります。

青木被服では、この「井原デニム」を活用し、経験豊富な職人と共に高品質なデニム製品を作り続けています。デザイナー青木俊樹氏が監修を行う「青木被服」や、国内外アーティスト御用達で新進気鋭の作品を扱う「FAGASSENT/ファガッセン」は、この上流水で染め上げた井原産のデニム素材を使用し、世界的に評価の高いデニム作品を生み出しています。

小田川の水がもたらす「影」と「光」



7年前の西日本集中豪雨では、小田川が氾濫し、倉敷市真備町を中心に壊滅的な被害をもたらしました。青木被服も旧社屋が水没し、デニム素材と機械類が被害を受けました。しかし、世界的な混乱に陥ったコロナ禍においては、世界的なマスク不足を危惧し、発色が良く色落ちしにくい井原デニムを使用したデニムマスクの製造を多く手がけました。小田川の水は、混乱するアパレル産業及び現場での需要供給の安定に貢献した一面も持ち合わせています。

奉納を通じ、岡山デニム産業の更なる発展を



自然の恵みである小田川の水で生まれる井原デニムは、肌触りが良く、美しい発色と軽く柔らかな着心地を実現しています。青木被服は、この奉納をきっかけに、井原市、倉敷市がお互いに手を取り合い、岡山の特産物を代表するデニム産業に更なる発展がもたらされることを願っています。

高野山真言宗 吉井山成福寺 住職 片岡秀仁氏のコメント



「この度、平成30年西日本豪雨災害物故者7回忌供養のために高野山へのご奉納をご相談したところ、青木被服さまには快く引き受けて下さり衷心より御礼申し上げます。物故者追悼の念を込めたデニム作務衣を高野山へ捧げ供養することで、その功徳が災害物故者に届き、御霊が常しえに安らかであらんことを切に願っております。合掌」

青木被服株式会社 専務取締役 / デザイナー 青木俊樹氏のコメント



「この度は貴重な機会を与えて下さり、ありがとうございました。この高野山金剛峯寺での奉納を機に、井原の水で染め上げたデニム製品を扱う物として、一層身を引き締め、井原デニム製品の価値を訴求し続けていきたいと思います。」

青木被服株式会社について



青木被服株式会社は、1961年にデニム製品・ユニフォームの受注生産を開始し、1970年代には国内外に自社工場を増設しました。国内を代表するデニム工場として定着し、2010年にはデザイナー青木俊樹氏がブランド事業部を創設し、「FAGASSENT/ファガッセン」のコレクション展開を開始しました。パリ・ミラノのメンズコレクションをスタートし、その世界観とデザインは海外からも評価を得ています。近年では、B’z / ONE OK ROCK / GLAYといったアーティストへのステージ衣装制作も積極的に行っています。

2020年4月に倉敷美観地区に本店をOPENし、同時にファクトリーブランド「青木被服」をスタートしました。2022年4月には、同じく美観地区最大規模の商業施設「倉敷SOLA」に2店舗目となる「青木被服 倉敷SOLA店」がOPENしました。「青木被服」では、美しい色落ちやサスティナブルな水の仕組みで生産される井原産のヨーロピアンデニムを生かしたデニム製品や、「星空保護区」である井原市美星町の星空からインスパイアされた「美星デニムコレクション」、薔薇をデニムで再現した「DENIM ROSE-藍バラ-」等、【リュクス】をテーマに新たな切り口でのデニム製品を提案し続けています。


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