チエル株式会社は、教育現場におけるICTの利用拡大を目的としたセミナーを開催します。このセミナーでは、東京学芸大学の堀田龍也教授を始めとする専門家が登壇し、教育委員会と学校の最新の取り組み事例をお届けします。
セミナーのテーマは「多様性に対応した学びを保障して、誰一人取り残さない授業へ」です。近年、GIGA端末の普及が進み、多くの学校での利用が進化している一方で、その使用法に迷う教師も少なくありません。そこで、現在の教育において求められるのは、「ICTをどう使うか」ではなく、子供たちにどのように学びを保障するかという視点です。
個別最適な学びや協働的な学びの重要性が高まっている中、ICTを使用した教育の質向上が求められています。このセミナーでは、川崎市と能美市の教育委員会の事例が紹介され、これらの取り組みが如何にして教育現場でのICT利活用に寄与しているかを探ります。特に、川崎市立南河原小学校では、子供主導の授業へと進化させる努力がなされており、能美市の取り組みでは端末の持ち帰りや学校サイトの活用が進められています。
2024年7月に発表される全国学力・学習状況調査の結果からも、ICTを通じた主体的かつ対話的な学習が子供たちにポジティブな影響を与えていることが示されています。特に社会経済的な背景が低い子供たちが、ICT学習によって喜びを得ている姿が印象的です。これは、教育格差の是正に向けて大きな希望をもたらすものです。教育者の指導方法次第で、家庭の経済状態に左右されることなく、子供たちの学力向上が期待できるのです。
セミナーの開催は2024年9月29日(日)で、ウェビナー形式で実施されます。参加は無料で事前登録が必要です。教育委員会の関係者や学生も参加可能なこのセミナーでは、最新の情報と洞察を得る絶好の機会となります。教育のICT化が進む中、学校での授業の質向上に向けた取り組みの一端を垣間見ることができるでしょう。
チエルが発行する『チエルマガジン』最新号に登場する専門家たちによる貴重な対談や情報も重要な見どころです。教育現場での実践に役立つ情報が豊富に掲載されているこのマガジンは、全国の学校関係者や教育委員会の方々にとって欠かせないリソースとなっています。この機会に是非、チエルの活動に参加し、未来の教育の形を共に考えましょう。