グランプリ決定!Publink Event 2025
2025年8月24日、東京都で開催された『Publink Event | 国・自治体・企業で加速する行政の生産性向上』において、官民が協力した取り組みが評価され、特に優れた成果が発表されました。
主催は、株式会社PublinkとプロジェクトKであり、両者は新たな霞ヶ関を創るために、国、自治体、企業が共に集まり、さまざまなプレゼンテーションを行いました。このイベントは、特に行政の生産性向上を目指したもので、注目すべき発表が多く行われました。
グランプリ受賞プロジェクト
その中で、グランプリに輝いたのは神戸市が推進した『神戸市役所が進める広報PR業務の「インハウス化」』というプロジェクトです。受賞者は、神戸市広報戦略部長兼広報官の多名部重則氏。コロナ禍を契機に、市は新しい広報手法を導入しました。具体的には、登庁を伴わないリモートワークを基本にした副業人材を約40名採用し、さらに動画クリエイターなど専門職8名を追加しました。これにより、従来の外注による業務委託を減らし、高品質な成果物の制作を実現。承認を得ることで、広報業務の効率化が進み、予算の大幅な削減にも成功しました。
地震災害への対応
さらに、能登半島地震での被災地、珠洲市への広報支援という形でこの取り組みを広げた点も評価されました。迅速で正確な情報発信が可能となり、地域に必要とされる対応ができたことが、審査員からの高い評価を得ることにつながりました。
審査結果
平大臣からのコメント
デジタル大臣の平将明氏は、この取り組みについて『シェアリングエコノミーをうまく活用し、素晴らしい成果を上げた取り組み』と称賛。自治体のリーダーシップを期待するコメントも寄せました。
また、他の受賞プロジェクトも紹介されました。特に、愛知県豊田市の岡田俊樹氏が提案した『人工衛星・AI・ビッグデータで水道クライシスに挑む』というプロジェクトや、環境省の工藤里恵氏が提案した『専門人材登用による業務効率化と職員のエンゲージメント向上』も注目されました。
Publinkの目指す未来
Publinkは、日本の経済や社会がより豊かになるために、官と民が連携して未来を描くことを目指しています。これを実現するために、政策とビジネスの担い手が集まり、対話を通じて新たな共創を進めているのです。今回のイベントは、その一環として開催され、参加者同士が新たなアイデアを共有し、さらなる発展への道筋を作ることができました。
次回も多くの人々が集まり、より良い行政サービスの実現に向けたプロジェクトが誕生することを期待しています。これからの官民共創の未来に、私たちも注目していきたいと思います。