エムネスとアイロムグループ、治験DX推進で新たな協力体制を構築
エムネス(広島県広島市)とアイロムグループ(東京都千代田区)が、治験デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を目指して、戦略的パートナーシップを結びました。この協力により、日本全国の医療施設が持つ治験データの統合と、効率化に向けた取り組みが強化されることが期待されています。
パートナーシップの目的
両社が協力を進める目的は、治験と臨床研究をよりスムーズに行うための基盤を構築することです。具体的には、エムネスのクラウド型医療情報管理システム「LOOKREC」を活用し、約1,700の医療施設とアイロムグループの約4,500の治験を実施する医療機関を統合したネットワークの構築を目指します。これによって、日本における臨床研究と治験の効率が向上することが期待されています。
日本の医療が抱える課題
日本は少子高齢化が進んでおり、高齢者人口の増加や生産年齢人口の減少が医療体制に影響を与えています。医療従事者の不足や医療偏在の解消、医師の働き方改革も急務となっています。さらに、臨床研究や治験の分野では、医療機関ごとの審査に多くの時間が掛かり、重複作業や書類管理のアナログ化が非効率性の要因とされています。これらの制約を乗り越えるためには、革新的な医療情報管理システムが求められています。
国のDXビジョンを背景に
日本政府は「医療DX 令和ビジョン2030」を掲げ、全国的な医療情報プラットフォームの創設、電子カルテの標準化、医療データの二次利用推進を進めています。治験DXの観点からは、分散型臨床試験(DCT)の普及やStudysに関するガイドラインの改定も進行中です。こうした国のビジョンは、エムネスとアイロムグループによるパートナーシップの基となり、両社は連携を強化することで、日本の治験・臨床研究のデジタル化を加速させます。
具体的な協業内容
このパートナーシップでは、次の二つの大きな領域での協業が予定されています。
1.
臨床開発ネットワークの拡大
エムネスの「LOOKREC」システムを利用する医療機関と、アイロムグループの治験実施機関を繋げることで、治験参加の促進や患者のリクルーティングに貢献します。
2.
臨床開発業務のデジタルトランスフォーメーション
AIやデータアナリティクス技術を活用し、医薬品開発業務受託機関(CRO)や治験支援機関(SMO)、患者報告アウトカム(PRO)における統合プラットフォームの構築を目指します。これにより、リアルタイムでのデータキャプチャーやモニタリングを実現し、データの正確性を確保、規制対応などを強化します。
中長期ビジョン
将来的には、2030年を目指し、シングルIRBプラットフォームの導入とグローバル治験データハブの確立を狙っています。これによって、IRB審査の時間を大幅に削減し、治験プロセスの完全なデジタル化を実現させることで、日本発の革新的な臨床研究インフラの構築を推進します。
両社代表のメッセージ
- - エムネス代表 阿部伸一: 「我々は、医療の理想を実現するため、多くの医療従事者と連携してきました。アイロムグループとのパートナーシップにより、より迅速な治験・臨床研究の推進が可能になります。」
- - アイロムグループ代表 森豊隆: 「医薬品開発は常に進化していますが、そのプロセスのデジタル化は重要なテーマです。このパートナーシップで治験プロセスの効率化を実現し、患者様への新薬提供を加速していきます。」
お問い合わせ先
本件に関する問い合わせは、株式会社エムネスまたは株式会社アイロムグループまでお気軽にご連絡ください。