国内初!東京ガスのe-メタン製造設備がクリーンガス証書制度で認定取得
東京ガス株式会社は、2022年3月から運転を開始した「東京ガス横浜テクノステーション メタネーション実証設備」が、クリーンガス証書制度における「クリーンガス製造設備」の認定を取得したことを発表しました。
この認定は、今年4月から運用開始されたクリーンガス証書制度において、e-メタンを製造する設備としては日本初となります。
横浜市の排ガスから生まれたe-メタン
本設備は、横浜市と三菱重工グループとの共同事業として、横浜市資源循環局鶴見工場から排出されるCO2と、水電解装置で製造されたグリーン水素を原料とし、e-メタンを製造しています。
東京ガスは、今後、製造されたe-メタンについてクリーンガス相当量の認証取得を目指し、カーボンニュートラル実現に向けた環境価値移転に活用していく予定です。さらに、横浜市下水道河川局北部下水道センターで発生する消化ガスと再生水を活用したe-メタン製造も計画しています。
「Compass2030」で目指すCO2ネットゼロ
東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass2030」において「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げており、e-メタンの普及促進を通じて、政府が目指す「2050年カーボンニュートラル」実現に貢献していくとしています。
クリーンガス証書制度とは?
クリーンガス証書制度は、燃焼しても大気中のCO2が増えないとみなせるe-メタンやバイオガスを対象に、クリーンガスとしての証書を発行する制度です。クリーンガス証書評価委員会が製造設備の認定と、認定された設備により製造されたクリーンガス相当量の認証を行うことで、「クリーンガス証書」を発行します。これにより、e-メタンやバイオガスの環境価値をエネルギー価値から分離し、移転可能となります。
東京ガスの取り組みは、カーボンニュートラル実現に向けた重要な一歩
東京ガスのe-メタン製造設備の認定取得は、再生可能エネルギーを活用した低炭素社会の実現に向けた取り組みとして注目されています。今後も、東京ガスは、e-メタンの普及促進や環境価値移転の取り組みを強化することで、持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されます。