DXリーダー育成のための新プログラム「WingsⅡ」の全貌とは

一般社団法人スキルマネージメント協会（SMA）は、企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を促進するために、新たなカリキュラム「DXブートキャンプ」を刷新しました。このプログラムは、iCD協会が開発した新しいスキル標準「WingsⅡ」に沿ったものとなっています。

DXの必要性と人材不足

デジタル技術が進化し続ける中、ビジネスの複雑化が進み、単にデジタルを理解するだけでは不十分であることが明らかになっています。特に日本では、DXを推進するための専門的な人材が不足しており、これが企業の変革を阻む大きな要因となっています。したがって、ビジネスを変革できるスキルを持つ人材を育成することが求められています。

「WingsⅡ」による新たなスキルセット

これまでのデジタル人材のスキルセットには、ビジネスを変革するための明確な定義が不足していました。しかし、「WingsⅡ」ではビジネスを構築するための新たなカテゴリとして「ビジネスデベロッパ」が追加され、DXを推進するための具体的なスキルセットが明確化されました。

DXビジネスプロデューサーとは

SMAは、「DXビジネスプロデューサー」と呼ばれる新しい人材像を定義しました。このリーダーには、ビジネスを構築するためのスキルセットに加え、経済産業省が提唱する「DXリテラシー標準」におけるマインドセットが必要不可欠です。つまり、技術的なスキルだけでなく、ビジネスにおける変革を推進する意識や考え方も求められるのです。

再構築されたDXブートキャンプ

新たに設計された「DXブートキャンプ」では、以下のような内容がカリキュラムに組み込まれています。

1. トランス・フォーメーションするのは何か
2. DXにより顧客に提供する価値は何か
3. DXに失敗した企業からの学び
4. デジタル時代の顧客経験価値（CX）変革
5. イノベーションへの挑戦
6. 意味のイノベーション
7. 課題の構造に対処せよ
8. デジタル・ビジネスモデルの設計
9. デジタル・アジリティ
10. DX推進人材の特定

このプログラムは、将来的にリーダーシップを発揮する人材を育成することを目指しています。また、定期的に開催される「DX変革リーダー講座」では、さらなるスキル向上とモチベーションを促進しています。