高野山の観光新時代、KiiPass Koyasanの実証事業始動
高野山が新たな観光モデルへ進化を遂げようとしています。紀伊半島外国人観光客受入推進協議会が運営する「KiiPass Koyasan」の実証事業が、令和3年10月1日から11月28日まで期間限定でスタートします。このプロジェクトでは、デジタルチケットを導入し、観光客にとっての利便性向上を目指します。
実施期間と特典
この事業の特徴は、チケットの購入期間とクーポンの利用期間を設定した点です。具体的には、様々な交通手段や観光施設のチケットをデジタル形式で販売し、それに伴って特典として飲食店や土産物店で使用できるクーポンを提供します。
チケット内容
KiiPass Koyasanで購入可能なチケットは多岐にわたり、以下のような選択肢があります。
- 南海電鉄の高野山デジタルきっぷ(往復乗車券と高野山内バス2日フリー乗車券のセット)
- 南海りんかんバスの高野山内バス1日フリー乗車券、及び高野山麓世界遺産ぐるっとパス
- 金剛峯寺、根本大塔、金堂などの神社や寺院の入場券
- レンタル小型電気自動車、観光タクシー、手荷物配送サービス、人力車などが利用可能
クーポンの利便性
チケット購入者には、さらにお得なデジタルクーポンが配布されます。これは高野山内の23ヵ所、山麓の24ヵ所での飲食やショッピングに使用できるため、観光客にとって大きな魅力となっています。
KiiPass Koyasanの意味
「KiiPass Koyasan」という名称は、紀伊半島の「Kii」と「鍵」を意味する「Key」、またチケットを表す「Pass」を掛け合わせたものです。この名称は研究の初期段階から考案され、紀伊半島全体への展開を見据えています。
未来展望とデジタル化の意義
KiiPass Koyasanプロジェクトは、ウィズコロナ時代における新しい観光体験を提供することを目的としています。特に、キャッシュレス対応や、チケット販売窓口での接触を最小限に抑える工夫がされています。昨年度も実験的にデジタルチケット導入を試みており、その結果を踏まえて本事業が発展しています。
今後は紀南方面への対象エリアの拡大も検討されており、これにより紀伊半島全体の観光周遊がデジタル化されることが期待されています。観光庁の「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」も活用しており、地域経済の活性化に寄与することを目指しています。
高野山の神秘と美しさを、KiiPassを通じてデジタル化で楽しむ新たな道が開かれました。観光客は、この便利なシステムを利用して、よりスマートに高野山を体験することができるようになります。詳細は特設サイトで確認できます。
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