広島商船高専が進化するサイバーセキュリティ教育の未来
全国に5つしかない商船高等専門学校の一つ、広島商船高等専門学校が注目を集めています。2024年4月から5月にかけて、同校はビズリーチとの連携のもと、副業のサイバーセキュリティ専門講師を公募し、2名の「副業先生」と2名のプロジェクト推進アドバイザーが採用されました。この取り組みは、現代の海事業界に必要とされる人材を育成することを目的としています。
サイバーセキュリティの重要性
海事分野においても、サイバーセキュリティは重要なテーマになっています。技術が進化する中、船舶の自動運航や運転に関するデジタル技術が導入されることで、新たなリスクが生まれています。海事DX(デジタルトランスフォーメーション)は、今後さらに加速すると言われており、それに伴って必要な知識とスキルも変化しています。広島商船はこの流れにいち早く対応し、学生に必要な技術を教えるため、今回の公募を行いました。
採用された講師たちの意気込み
公募で副業先生として採用されたのは、神奈川県在住の金原将人氏(40)や他の技術者たちです。金原氏は広島商船の卒業生として、母校や地元に恩返しをしたいとの思いを語りました。彼は、サイバーセキュリティが難しい課題であることを認識した上で、学生にその面白さを伝える意気込みを示しました。
もうひとりの副業先生も、自身の経験を活かしながら、学生が新しい未来を創るお手伝いができることにワクワクしていると述べています。プロジェクトの推進アドバイザーとして慈善にparticipateする久冨一平氏も、サイバーセキュリティ人財の育成に貢献することが大きな意義があると強調しています。
ビズリーチとの連携
ビズリーチは、この公募を通じて企業と求職者の架け橋となることを目指しています。ビズリーチのプラットフォームを利用することで、優秀な学生と必要なスキルを持つ講師がマッチングされ、結果として学生のキャリア選択肢や成長のチャンスが広がります。
ビズリーチの代表取締役社長である酒井哲也氏は、「選択肢と可能性を持って学生たちが成長する機会を、広島商船と一緒に提供できることを嬉しく思います」と述べています。
未来の海事を担う人材の育成
今回の取り組みは、広島商船高専だけでなく、今後の海事業界全体にとっても重要なステップとなるでしょう。人口が減少する中で、海事業界が求める人材をどのように育成するかが問われています。サイバーセキュリティ人材の育成は、その一助となることでしょう。
広島商船高専は、今後も時代のニーズに即した教育を提供し、海事産業を支える人材の育成に力を入れていく姿勢を示しています。この取り組みが、次世代のプロフェッショナルを生む土壌となることが期待されます。