冬の体重増加はむくみが原因?専門家が解説する対策法
冬になると、鏡で見る自分の顔や体に不安を感じることが多くなります。体重が増えたと感じるのは、実は「むくみ」が原因かもしれません。イシハラクリニックで副院長を務める石原新菜先生に、冬のむくみの正体とその対策についてお話を伺いました。
冬の「むくみ」のメカニズム
寒い冬になると、体は自然と血流が悪くなることがあります。特に、血管が収縮しやすくなるため、血液がスムーズに流れにくくなります。このような血流不全が起こると、毛細血管からこぼれ出た水分が体内に溜まりやすくなり、むくみの原因となります。
また、年末年始は忘年会やお正月の食事で、塩分やアルコールを多く摂取しがちです。結果、体が余分な水分を保持し、むくみを引き起こします。そのため、冬の体重増加は「冬太り」ではなく、むくみが影響している可能性が高いのです。
むくみを理解する
むくみとは、血管の中から水分が外に漏れ出し、体内に溜まる状態を指します。これによって肌の見た目が変わり、いつもより体重が増えたと感じることが多いのです。特に、運動不足や水分摂取の不適切さがむくみを悪化させるため、日常生活のちょっとした習慣の見直しが重要です。
むくみ対策に必要な「めぐり」を整える
むくみを解消するためには、血流を改善し体の「めぐり」を整えることが必要です。石原先生によれば、以下の方法がおすすめです:
- - 温かいお湯に浸かる:お風呂にゆっくり浸かることで、体を芯から温め、血行を促進します。
- - ストレッチや軽い運動:日常的に体を動かすことで、血流を良くし、体内の水分バランスを整えます。
ただし、これらを実施してもむくみが改善しない場合は、食事に注目したいところです。特に、外部から取り入れる栄養素の中で、オメガ3が非常に重要です。
オメガ3の重要性
オメガ3は、体内で生成できない必須脂肪酸で、主にアマニ油やえごま油、青魚に含まれています。これらは細胞膜を柔軟にし、血流を改善する効果があります。血液の流れを良くすることで、むくみが解消されやすくなります。
実際にオメガ3を1日あたり2g摂ることが推奨されているため、アマニ油やえごま油をサラダや飲み物に加えて摂取するのが効果的です。ただし、高温での調理には向かないため、完成した料理にかける形で使用することをお勧めします。
まとめ
冬の時期に体重が増えて不安を感じる方は、まずはむくみの可能性を考えてみてください。ダイエットを試みる前に、むくみチェックを行い、生活習慣を見直すことが重要です。また、オメガ3を意識的に摂取して、血流の改善に努めましょう。具体的な対策を講じることで、健康的な体型を保つことができるでしょう。冬のむくみを恐れず、快適に過ごすために必要な知識を活用していきましょう。