出光興産が進化した液浸冷却油「IDEMITSU ICFシリーズ」を発表
出光興産株式会社は、2025年4月17日(木)に新たなデータセンター向けの液浸冷却油「IDEMITSU ICFシリーズ」を市場に投入します。この製品は、これまでの液浸冷却油の技術を集約し、高い安全性と優れた冷却性能を両立させている点が特長です。
高安全性と冷却性能の実現
液浸冷却油の選定において重要な要素の一つが、安全性と冷却性能です。「IDEMITSU ICFシリーズ」は、高引火点を持ち、燃えにくい特性を備えています。これにより、運用中の安全性が大幅に向上します。また、低粘度のため冷却・放熱の効果も高まり、データセンターで求められる効率的な冷却を可能にしました。これまでには高引火点と低粘度は相反関係とされてきましたが、このシリーズは独自の添加剤を使用することで見事に両立を実現しました。
メンテナンスの簡易化
「IDEMITSU ICFシリーズ」は、無臭で低刺激性、また高い透明度を誇り、サーバーの視認性を確保することでメンテナンスの効率も向上させます。不快な臭いや刺激がないため、メンテナンス作業時も作業者に負担をかけることなく、快適な作業環境を提供します。これにより、サーバー機器を扱う際の注意点も減少し、結果的に業務の効率化にも寄与します。
世界的なデータ通信量の増加への対応
近年、デジタルサービスの多様化によりデータ通信量は急増しています。高性能コンピュータサーバーを備えたデータセンターは世界中で増加傾向にあり、冷却能力の高い製品の需要が高まています。コンピュータサーバーの高性能化によって発生する熱量も課題となっており、従来の空気冷却から液浸冷却が注目されています。液浸冷却は空気よりも30倍の熱伝達率を誇るため、効率良く発熱を抑えることが可能です。それに加えて、必要な電力を大幅に削減できるため、データセンターの運営コストも削減し、環境への負担を低減します。
出光興産の技術力
出光興産は1911年に創業し、以来ものづくりの現場で直面する問題解決に取り組んできました。「IDEMITSU ICFシリーズ」はその集大成であり、当社の長年の研究開発の成果が凝縮されています。この新製品を通じて、データセンターの省エネ化に貢献し、持続可能な社会の実現を目指します。
今後も出光興産はさらなる技術革新を追求し、業界のニーズに応える製品の開発に努めます。これにより、顧客の期待に応えつつ、環境保全にも寄与する企業としての姿勢を貫いていく所存です。
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