東京工芸大学の芸術学部写真学科に在籍する大和田良准教授のゼミから、9名の学生がスウェーデンの写真学校Fotoskolan STHLMの学生たちと共に、「PHOTOGRAPHY / DESIGN - STOCKHOLM / TOKYO」というテーマのもと、国際的な文化交流を目的とした写真展を開催しています。この展示は、2024年11月19日から12月3日まで、ストックホルムにあるFolkuniversitetetで行われる予定です。
この写真展の目的は、日本とスウェーデンの学生たちが写真を学ぶ理由や、彼らの写真制作に対する希望を探ることにあります。参加する学生たちはそれぞれの国からの異なる視点を持ち込み、文化の共通点や相違点を掘り下げています。こうして得られた知見は、今後の写真教育に寄与することを目指しています。
学生たちは、オンラインで国を越えてコミュニケーションを取りながら、展覧会のテーマを決定し、写真に関するディスカッションも重ねました。また、展示の空間設計についても検討を行い、実際の作品展示に向けた準備が進められています。
さらに、2023年10月にはFotoskolan STHLMのMikael Cronwall教員が来日し、東京工芸大学の学生たちに向けてワークショップを実施しました。ワークショップでは、学生たちが共通の課題に取り組む中で、現代の写真に関する授業が行われ、スウェーデンの学生たちとの交流も果たされました。
11月15日には、大和田准教授と彼のゼミの学生5名がスウェーデンを訪れ、Fotoskolan STHLMで現代写真についての授業を行い、ポートレート撮影の実習やフォトウォークを通じて双方の文化を体験しました。こうした実践を通じて、学生たちは異文化理解を深め、制作活動に新たな視点をもたらされています。
東京工芸大学は、テクノロジーとアートの融合をテーマにし、国際社会で活躍できる人材育成を今後も目指していく意向を示しています。そして、「PHOTOGRAPHY / DESIGN - STOCKHOLM / TOKYO」という写真展は、2025年3月には日本でも開催される予定です。具体的には、東京工芸大学中野キャンパスとFUJIFILM SQUAREでの展示が計画されています。
大和田准教授は、学生たちが互いの文化を尊重し、理解する中で制作した作品や、大学キャンパスのメディアラウンジを活用した空間インスタレーションを多くの人々に見てほしいと語っています。写真を通じて国や文化を超えた交流が生まれ、その成果が実際の作品として表現されることは、参加者にとって貴重な体験となっています。
写真展概要
- - 展示名: PHOTOGRAPHY / DESIGN - STOCKHOLM / TOKYO
- - 期間: 2024年11月19日(火)~12月3日(火)
- - 会場: Folkuniversitetet, Box 6901, SE-102 39 Stockholm, スウェーデン
- - 協賛: 富士フイルムイメージングシステムズ株式会社
なお、日本での開催については以下の通りです。
- - 企画展名: Each Perspective / STOCKHOLM ― TOKYO
- - 期間: 2025年3月6日(木)~17日(月)
- - 会場: 東京工芸大学中野キャンパス1号館、2号館
- - 協賛: 富士フイルムイメージングシステムズ株式会社
このように、国境を超えた文化交流を通じて、学生たちがどのように成長していくのか、今後の動向にも注目が集まっています。