メタバース美術展『WonderMeta×PABLOS美術館』の概要
2025年9月1日から20日の期間、世界小児がん啓発月間にちなんで、参加型メタバース美術展『WonderMeta×PABLOS美術館』が開催されることが発表されました。このプロジェクトは、香川大学の小児科医や教育学部の准教授、長期入院児とその家族を支援するNPO法人の代表らで構成された「チームWonderMeta」によって主催されます。
美術展の目的
本美術展は、小児がんを含む小児慢性特定疾病の子どもたちが入院中や自宅で制作したアート作品を、インターネット上の仮想空間で展示することを目的としています。参加者は、パソコンやスマートフォンなどの端末から専用アプリを介して、無料で美術展を楽しむことができます。
特に、作品が展示されるメタバース環境では、訪れた人々が作品にリアクションをしたり、コメントを残したりすることができる仕組みが用意されており、アート作品を通じて子どもたちとの“心の交流”が生まれることを期待しています。
アート作品の募集
展覧会では、「空想のいきもの」というテーマのもと、絵画、工作、デジタルアートなどさまざまな形式の作品を募集しました。香川県丸亀市を拠点に活動するNPO法人の支援のもと、入院中の子どもたちが安心して創作できる環境が整えられています。
メタバース美術展の参加方法
美術展に参加するためには、まずは以下のステップを踏む必要があります。
1. パソコンやiPadなどの端末に専用アプリのダウンロードを行う。
2. 各自のIDとパスワードを取得し、ログイン後、自身のアバターを選択してメタバース空間に入る。
アバターとしての体験のほかにも、動物園や水族館エリアでのアトラクションも用意されており、インターネット上で自由に遊びながらアートを楽しむことができます。
リアル展示会の開催
また、本美術展は9月28日には高松市内でのリアル展示会に連動しており、子どもたちの作品が実際に展示される機会も設けられています。これにあわせ、インフルエンサーの岸谷蘭丸さんがゲストとして登壇し、表彰式も行われる予定です。
チームWonderMetaのビジョン
この取り組みは、ただのアート展示に留まらず、社会的孤立や教育機会の損失、心理的な負担を抱える子どもたちにとって、創造的な表現を通じて社会とつながる場を提供します。今後も、さまざまなプロジェクトを通じて子どもたちにワクワクする経験を提供していくことを目指しています。
イベント概要
- - 名称: WonderMeta × PABLOS美術館 リアル展示会
- - 日時: 2025年9月28日(日)10:00~15:00
- - 会場: 高松市丸亀町壱番街前ドーム広場
- - 入場: 無料・申込不要・雨天決行
この特別なイベントに参加し、闘病中の子どもたちの創作を共有することで、より多くの人々が小児がん啓発の重要性を理解できる機会となることを願っています。