鞄の街・豊岡で新たな風を吹き込む「井原デニム ウォレットポーチ」
兵庫県豊岡市で生み出された「井原デニム ウォレットポーチ」は、地域の伝統的な鞄製造の技術と、若手デザイナーの独創性が融合した魅力的な商品です。このウォレットポーチは、豊岡の地場産業である「豊岡鞄」ブランドの認定を受け、物作りへの情熱が形となりました。
豊岡の地場産業を支える専門校
豊岡まちづくり株式会社が運営する「Toyooka KABAN Artisan Avenue」内に位置する「Toyooka KABAN Artisan School」は、鞄作りの専門学校です。この学校では、学生が鞄作りの基礎を学びながら、デザインから実際の製品化までのプロセスを体験できます。特に合同企画授業では、学生が自身のデザインを基に商品を企画し、製造企業へ発注する取り組みが行われています。この授業を通じて、実際の市場を意識した商品開発の重要性が学ばれます。
商品化された「井原デニム ウォレットポーチ」の特徴
このウォレットポーチは、特に機能とデザインの両方を兼ね備えています。デザインを手掛けたのは、21歳の山岸紀善さん。彼はプロダクトデザインの専門学校を卒業した後、Artisan Schoolで鞄作りを学びました。このポーチは、井原デニムのセルビッジデニムを使い、内装にはポケットを備えた財布機能も充実しています。ユーザーは3通りのスタイルで利用できるのが大きな魅力で、ライフスタイルに応じて柔軟に使用できます。
3WAY仕様の使い勝手
このウォレットポーチは、ショルダーバッグ、クラッチ、さらにはベルト通しとしても使うことができる3WAY仕様です。特にベルト通しでの使用は、外出時に手を自由に使いたい人にとって便利です。また、ポーチのデザインが横型であることで、小銭やお札の視認性が良好で、実用性が高まっています。
質感とデザインへのこだわり
豊岡鞄の厳しい審査をクリアしたこのポーチは、エイジングを楽しむことができる素材を使用しており、使用するにつれて味わいが増します。山岸さんは、「大事にじゃなくて、ボッコボコに使ってほしい」と語り、この商品の魅力をさらに引き立てています。選べる2色のカラーバリエーション、ネイビー×ブラックとネイビー×キャメルも用意されており、どちらも洗練された仕上がりです。
販売情報と今後の展望
「井原デニム ウォレットポーチ」は、豊岡鞄ストリートに位置する専門店「Toyooka KABAN Artisan Avenue」や、オンラインストアで販売が開始されました。特にカラー「ネイビー×キャメル」は数量限定の特別モデルです。今後もArtisan Schoolでは新たなデザイン案が進行中で、次々と新しい商品が世に出ることが期待されています。
豊岡の若き才能が生み出した「井原デニム ウォレットポーチ」の誕生は、地域産業の未来を担う重要な一歩です。これからも豊岡の鞄作りの伝統と新しい風を生かした製品に注目が集まることでしょう。