気仙沼発、周囲に彩りを添える『amuca®』の挑戦
宮城県気仙沼市を拠点とする
amu株式会社は、廃漁網を新たな価値に変えるためのリサイクル活動に注力しています。漁業現場で抱える廃棄物問題を解決するため、漁師から回収された廃漁網を再資源化し、使用された素材
amuca®を基にした初のオリジナルコレクション『Buddy Collection』の販売をスタートしました。このコレクションは、2025年7月15日(火)から、応援購入サービス「Makuake」を通じて一般販売が開始されます。
漁網リサイクルと地域の未来
廃漁網は海洋プラスチックごみの一因として、海洋生物の生態系に悪影響を及ぼす厄介者として扱われてきました。しかし、これを単なる廃棄物としてではなく、地域の文化や価値を盛り込んだ新たな素材へと変えることが可能だと、amuは考えました。漁網の回収からリサイクル、製品化までの流れを一貫して行うことで、漁業者の負担を軽減するとともに、環境保護への貢献を目指しています。
Buddy Collectionの魅力
『Buddy Collection』のデザインには、気仙沼の文化を反映した
2種類のオリジナルテキスタイルが用いられています。また、各製品には回収・製造までのストーリーを伝える
amuca®タグが付属し、持つ人にその背景を感じさせます。商品のラインナップには、撥水性に優れた
2wayバッグや、従来のトートバッグに機能性を加えた
Tシャツ、お守りとしての意味を込めた
mini Buddyなど、合計20種類が揃います。これにより、使用する人だけでなく地域社会にも貢献できる製品を提供します。
社会と環境への意義
amuの代表取締役CEO 加藤広大氏は、大学在学中にスタートアップ立ち上げの経験を持ち、今なお地域の漁業者と密接に連携を取りながら事業を展開しています。彼のビジョンは「いらないものはない世界をつくる」とのことで、現在進行形でこのミッションに取り組んでいます。彼は、
Forbes 30 Under 30 Asia 2025にも選出されるなど、地域活性化の未来を託せる若きリーダーとして注目を浴びています。
プロジェクトを支える協力者たち
『Buddy Collection』の製造に際し、多くのパートナー企業が関わっています。アサヤ株式会社や有限会社ウチダプラスチックなど、漁業資材に携わる企業の社長たちが、海洋プラスチック問題の解決に向けたamuの取り組みに期待を寄せています。彼らは、地域での新たな試みに勇気を与え、漁業界全体を活性化するための一助となっています。
未来へ向けた挑戦
今後の展望として、amuは廃漁網の利用を超え、世の中の「無価値」とされているもの全てを対象に、価値を再定義する挑戦を続けていく予定です。この「Buddy Collection」はその第一歩であり、地域の皆さんと共に価値の転換を図る新たなモデルを形成していきます。
気仙沼から発信されるこのプロジェクトにぜひ注目していただきたいと思います。新たな価値を見出すことで、環境問題の解決だけでなく、地域全体の未来に良い影響を与えることができると信じています。