キリンビール「晴れ風」が好調!年間販売目標を上方修正
キリンビール株式会社が4月に発売した、17年ぶりのスタンダードビール新ブランド「キリンビール 晴れ風」が、発売からわずか3ヶ月で年間販売目標の7割となる300万ケースを突破し、大きな注目を集めています。この好調な売れ行きを受け、キリンビールは年間販売目標を当初予定していた430万ケースから約1.3倍となる550万ケースに上方修正することを発表しました。
「晴れ風」は、100年以上続くキリンのビールづくりに新しい発想を取り入れて開発された、新しいタイプのビールです。「ビールとしてのうまみや飲みごたえ」と「飲みやすさ」を両立させたバランスの良い味わいが特徴で、「しっかりビールの味わいがありながら、クセがなく飲みやすい」「おいしくて感動した」など、多くの消費者から好評を得ています。
「晴れ風」の好調要因として、キリンビールは3つのポイントを挙げています。
「晴れ風」好調要因
1.
「飲みごたえ」と「飲みやすさ」を両立した、新しいおいしさ
「晴れ風」は、従来のビールのイメージを覆す、新しいタイプのビールとして開発されました。従来のビールは、苦味が強いものが多かったですが、「晴れ風」は、苦味を抑えながらも、ビール本来のうまみや飲みごたえを感じられるよう、独自の製法で仕上げられています。このバランスの取れた味わいが、幅広い層の消費者から支持を得ていると考えられます。
2.
「新ブランドの登場感」「おいしさ」を伝達したコミュニケーション
キリンビールは、「晴れ風」の発売にあたり、TV、デジタル、交通広告など、様々な媒体で広告展開を行いました。CMでは、4名のタレントを起用し、商品名を伝える登場感のあるCMや、それぞれのタレントが商品の感想を自然体で語るCMなど、複数の企画を展開しています。これらの広告活動を通して、「晴れ風」の新ブランドとしての存在感と、商品の魅力を効果的に伝えることに成功したと考えられます。
3.
「晴れ風ACTION」への共感
「晴れ風」は、売上の一部を「日本の風物詩」を守る活動に寄付する「晴れ風ACTION」を展開しています。第一弾として、桜の保全活動への支援を行った結果、発売から1ヶ月半で目標金額の4,000万円に到達しました。この活動は、消費者の共感を呼び、ブランドイメージ向上に大きく貢献していると考えられます。
7月15日からは、第二弾として、日本全国の花火大会をテーマにした応援活動をスタートしました。「晴れ風」を飲むことで、日本の伝統的な風物詩を守り、未来につなげていく活動に貢献できるという点も、消費者に大きな魅力となっています。
「晴れ風」はビールカテゴリーに新たな風を吹き込むか?
「晴れ風」は、発売からわずか3ヶ月で大きな成功を収め、ビール市場に新たな風を吹き込みました。今後、キリンビールは「晴れ風」を通じて、ビールカテゴリーの活性化を目指していくとしています。「晴れ風」は、今後のビール市場をどのように変えていくのか、注目が集まります。