災害備蓄食料の有効活用、子供たちを支える活動報告
一般社団法人食品ロス・リボーンセンターが、三菱食品の協力を得て、全国で実施した災害備蓄食料の有効活用に関する活動を報告します。特に、入替時期が近づいた備蓄食料が、ひとり親家庭や社会福祉施設にどのように役立てられたのかを詳しく紹介します。
プロジェクトの背景
全国各地で自然災害が頻発する中、準備されていた災害用備蓄食料が期限を迎える前に、どのように有効活用できるかが課題として浮上していました。食品ロスの削減という観点から、三菱食品の提供を受け、リボーンセンターがその取り組みを引き受けました。このプロジェクトは「食のビジネスを通じて持続可能な社会の実現に貢献する」という三菱食品のパーパスに基づいています。
取り組みの詳細
このプロジェクトでは、全国の170の物流センターから入替時期が近づいた災害用備蓄食料を一斉に回収し、その後、管理および寄贈を行いました。特に今回重点が置かれたのは、令和6年に発生した能登半島地震によって影響を受けた方々への優先的な支援です。
寄贈先には、全国各地の社会福祉施設やこども食堂が指定され、実際に寄贈された内容は以下の通りです。
- 備蓄食料: 98,544食分
- 保存水: 26,680本
- 備蓄食料: 144食分
- 保存水: 41,680本
本プロジェクトは、備蓄食料が活用される場を探し、再利用できるものはリサイクルする形で進められました。特に活用が見込まれない食品は、エコフィード(飼料化)としてリサイクルされ、環境にも配慮した取り組みが行われました。
ご活用いただいた団体様の声
こども食堂において利用者に配布された食料や水について、ある団体からは以下のような感謝の声が寄せられました。
「ひとり親家庭の子どもたちにとって、間食として非常に助かりました。寄贈していただき、配布できることが嬉しいです。」
このように、寄贈された食品が直接的に地域の子どもたちの生活を豊かにし、支援につながったことがうかがえます。
感謝の言葉
この活動が successfulになるには、多くの方々の協力が不可欠でした。特に、三菱食品様をはじめ、寄贈品の回収や管理、荷扱いや配送を手伝ってくださった方々、また寄贈品を活用してくれた社会福祉施設やこども食堂の方々に心から感謝申し上げます。皆様の努力のおかげで、必要とされる人々に届けることができました。
事業者概要
一般社団法人食品ロス・リボーンセンターは、2016年に設立され、食品ロス削減に向けた取り組みを行っています。寄贈とリサイクルの2本柱を持ち、備蓄食品を中心に食に関する中間支援を展開しています。
- - 事業者名: 一般社団法人 食品ロス・リボーンセンター
- - 所在地: 東京都千代田区神田錦町3-21 ちよだプラットフォームスクエア1132
- - 代表者: 代表理事 山田英夫
- - 設立: 2016年3月
- - メール: [email protected]
- - URL: 公式サイト
このプロジェクトが、食品ロスの削減のみならず、地域社会の支援にもつながるよう、今後もさらなる取り組みを進めていきます。