テクマトリックス、Understand 7.0の新機能を発表
テクマトリックス株式会社(本社:東京都港区、社長:矢井隆晴)は、米国のScientific Toolworks, Inc.(SciTools社)によって開発されたソフトウェア解析ツール「Understand 7.0」日本語版の販売を2025年3月31日から開始することを発表しました。この新しいバージョンでは、さまざまな注目すべき機能が追加され、ソフトウェア開発の効率を一層向上させることができます。
ソフトウェア解析の重要性
近年、ソフトウェアの規模はますます大きく、複雑化しています。そのため、開発者はソフトウェアの構造を迅速かつ正確に把握する必要があります。「Understand」は、変数や関数、ファイルなどの情報を詳細に解析し、開発者がその情報に簡単にアクセスできる環境を整えています。特に、長年にわたって開発されてきた古いソースコードや、数百万行に及ぶ大規模なソースコードにおいても、その真価を発揮するのが「Understand」です。
進化を遂げたUnderstand 7.0
新たにリリースされたUnderstand 7.0では、具体的に以下のような機能強化が実現されています。まず、マイクロソフトが提供している無料のコードエディタであるVisual Studio Code(VSCode)との連携が可能になりました。VSCodeのマーケットプレースからUnderstandの拡張機能をインストールすることで、VSCode内で選択したファイルや関数に関連する情報、メトリクス、グラフを容易に表示することができます。これにより、開発者はソフトウェアの構造や依存関係を明確に把握でき、問題の迅速な特定や修正が可能になります。
また、Javaにおいては、Springフレームワークへの分析支援も強化されています。DI(依存性注入)やBean定義、コンストラクタインジェクション、セッターインジェクションなどの解析が可能になり、今まで以上にJavaの解析範囲が拡大したのです。
生成AIとの連携による進化
さらに注目すべき点は、新たに追加された生成AI連携機能です。この機能により、Understandの解析結果と生成AIを統合し、ファイルやクラス、関数の概要説明が自動で生成される「AI Description Generator」が利用可能になります。この説明は、Understandの情報ブラウザーやアノテーションに表示され、開発者は解析情報と共にAIによる説明を参考にできるため、作業の効率化が期待されます。
各種機能の拡充
Understand 7.0には、他にも多くの新機能や改善点があります。具体的には、Shared Tasksの可視化グラフ機能の強化や、Assignments/Assigned Toグラフの追加、Renesas Green Hillsプロジェクトのサポート拡充、プラグインマネージャーの追加などが挙げられます。また、メトリクスプラグインによるレポート機能の強化も行われています。
無料体験版も用意
Understand 7.0の新機能を体験してみたい方には、7日間の無料体験版も提供されています。この機会に、是非新しい解析機能を体験してみてはいかがでしょうか。評価期間の延長については、問い合わせを行えば可能です。
お問い合わせ
本件については、テクマトリックス株式会社のソフトウェアエンジニアリング事業部 Understand担当までお問い合わせください。電話番号は03-4405-7853、Eメールは
[email protected]です。
テクマトリックスの新しい提案する開発環境が、今後どのように業界に影響を与えるか、非常に楽しみです。