ベトナムにおけるCCSワークショップの開催
2024年10月30日、JOGMEC(本部:東京都港区)は、ベトナム国営石油会社ペトロベトナムとの共同で、CCS(Carbon Capture and Storage)事業環境を促進するためのワークショップをベトナムのダナン市で開催しました。このワークショップは、ベトナム国内でのCCS事業の始まりを示す重要なイベントであり、約150名もの参加者が集まりました。
参加者の概要
ワークショップには、日本の経済産業省やベトナムの商工省と天然環境資源省の政府関係者をはじめ、ベトナムでエネルギー事業を展開する企業の代表者も参加。これにより、両国間でのカーボンニュートラルへの取り組みが一層強化されることが期待されています。
JOGMECとペトロベトナムの歴史
JOGMECとペトロベトナムは、2007年に協力覚書(MOU)を締結し、石油の上流事業において多くの共同研究やプロジェクトを進めてきました。最近では、2022年にMOUの内容にCCSを追加し、より強固な関係が築かれています。さらに、2024年2月にはCCS調査に関する共同スタディ協定(JSA)が締結され、JX石油開発株式会社もこのプロジェクトに参画しています。
ワークショップの目的と成果
このワークショップは、MOU及びJSAに基づく活動の一環として行われ、ベトナムでのCCS実現に向けた事業環境を整備する重要な一歩となります。参加者たちは、CCS事業を進めるための課題や必要な取り組みについて意見を交わし、両国の協力を深める必要性を再確認しました。特に、カーボンニュートラルに向けた両国の連携強化が不可欠であることが強調されました。
将来への展望
ワークショップで得られた知見と理解は、今後のベトナムにおけるCCS事業の構築に大いに寄与することでしょう。JOGMECは、この活動を通じてアジア・ゼロ・エミッション共同体(AZEC)への貢献や、カーボンニュートラルに向けた両国の協力関係の強化を図ることを目指しています。参加者たちの今後の努力と成果が期待されます。
まとめ
JOGMECとペトロベトナムが力を合わせて開催したCCS事業環境へのワークショップは、両国間の関係を一層強化する橋渡しとなりました。これからも持続可能なエネルギーの未来を見据え、様々な取り組みが進展することが期待されています。