川崎市の新たなシンボル「THE KAWASAKI VISION」の登場
川崎市のJR川崎駅北口に、国内初かつ最長サイズの超高精細LEDビジョン「THE KAWASAKI VISION」が新たに設置され、地域社会に新しい価値を提供することが期待されている。このプロジェクトは、川崎ブレイブサンダースが主体となり、地域との連携を強化しつつ、新たな収益源を確保することを目的にしている。
新設されたビジョンは、南側の壁面が高さ1.7m、幅24m、北側が高さ1.7m、幅12mの大型ディスプレイで、毎日6:00から24:00までさまざまな映像が上映される。企業広告や川崎ブレイブサンダースの告知映像、そして川崎市からの重要なお知らせなどが流される予定だが、上映時間は今後変更される可能性がある。
この「THE KAWASAKI VISION」を特徴付けるのは、その超高精細な映像技術であり、さらに南北両面で連動した動画や静止画を表示できる「デュアルビジョン」である点だ。これにより、川崎駅利用者は新しい視覚体験を楽しめる。また、設計・製作・施工は、川崎市に拠点を持つエレクトロニクスの商社である杉本電機産業が担当し、その70年の歴史を背景にした技術力が活かされている。
このビジョンは、川崎ブレイブサンダースが展開する「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」の一環として設置されたものであり、多くの訪問者を迎えるための重要な出入り口として位置づけられている。今後はその広告枠の販売も活発に進められる予定であり、新たな収益モデルの構築に寄与することが期待されている。
このビジョンの完成について、川崎市の市長である福田 紀彦氏は、「市制100周年という特別な年に新たな地域のシンボルが誕生したことを非常に嬉しく思います」とコメント。公共空間の有効活用が、魅力的で賑わいに満ちた広域拠点の形成につながるとの見解を示している。
川崎ブレイブサンダースの代表取締役社長・川崎 渉氏も、「THE KAWASAKI VISION」は川崎の地域との絆を深める象徴的なプロジェクトであると強調。地域の皆さまにバスケットボールの魅力をより身近に感じていただけるよう、さらなる成長と発展を目指して努めていくと述べている。
杉本電機産業の代表取締役社長・三浦 秀人氏は、本プロジェクトに参加できたことへの感謝を表明し、挑戦し続ける姿勢を大切にしたいと語った。川崎市制100周年と杉本電機産業の創業70年の節目の年に、地域の活性化に寄与することができると期待を寄せている。
「THE KAWASAKI VISION」は、今後も多くの人々に情報を提供し、地域の魅力を広めるための重要な役割を果たすことになるだろう。川崎の街がこの新しいビジョンを通じてますます活気に満ち、発展していくことが期待されている。