植栽でポイ捨て抑制!歌舞伎町・池袋・天王洲で実証実験開始
植栽でポイ捨て抑制!3エリアで実証実験開始
株式会社ピリカは、新宿歌舞伎町、豊島区東池袋、品川区天王洲エリアの3地域で、植栽設置によるポイ捨て抑制効果の実証実験を7月1日より開始しました。
本実証実験は、環境省の「ごみのポイ捨て・発生抑制対策等モデル事業(観光庁連携事業)」の一環として行われ、観光地でのポイ捨て防止やごみの発生抑制につながる先進的事例を創出し、広く情報発信・横展開を図ることを目的としています。
ピリカは、東急歌舞伎町タワー、東京建物株式会社、寺田倉庫株式会社、株式会社ローランズと連携し、それぞれのエリアで植栽を設置。設置前後でのポイ捨て状況を比較することで、人々のポイ捨てに対する行動変容を促進できるのかを実証していきます。
実証実験の背景と課題
近年、観光地でのポイ捨て問題は深刻化しており、環境保全と景観維持の両立が課題となっています。植栽や花壇の設置によるポイ捨て抑制効果は期待されていますが、「ポイ捨て抑制効果の計測」や「有効な植栽パターンの検討・実験」が不足しているのが現状です。
本事業では、観光地におけるポイ捨てを30%抑制できる植栽パターンを見つけることを目指し、実験を通じて効果的な植栽パターンをパッケージ化。全国各地の観光地に展開することで、地域におけるポイ捨てを効果的に抑制することを目指しています。
各エリアのパートナーとの連携
新宿歌舞伎町では東急歌舞伎町タワー、豊島区東池袋では東京建物株式会社、品川区エリアでは寺田倉庫株式会社がパートナーとして連携。それぞれのエリアで施設を運営管理する3社は、植栽設置に関する場所・空間等の提供や協力・連携等を行います。
植栽の検討・準備や設置・管理は、株式会社ローランズに委託。植栽xプランターx配置の組合せで10種類以上のパターンを準備し、東京農業大学入江教授の監修のもと、ポイ捨て抑制効果を検証していきます。
実証実験の概要
本事業では、タカノメ調査によるポイ捨て分布・種類・数量の前後比較と、監視カメラでの撮影の2つの手法を用いて、定量、定性の両面で効果を検証します。6月より設置前の調査を行い、7月より2ヶ月間植栽を設置。その後設置後の調査を行ったのち、効果測定を行います。本実証実験は10月末までに終了し、12月末に環境省に最終報告書を提出する予定です。
ポイ捨て抑制と景観向上を目指して
ピリカは、本実証実験の成功を経て、効果的なポイ捨て抑制パッケージの作成を目指すとともに、ごみのポイ捨て抑制による環境保全と植栽設置による景観向上の両立を実現し、観光地の魅力向上を目指します。