法務部門の効率化を目指した業務提携
法人向けの業務運営において、契約書の作成やレビューは重要なプロセスです。しかし、その煩雑さと工数の多さは、多くの企業にとって大きな課題となっています。そんな中、株式会社リセと株式会社BoostDraftが業務提携を開始し、これまでの業務の効率化を進める新たな取り組みが注目されています。
業務提携の背景
企業法務に求められるのは、厳格な法令遵守だけでなく、戦略的な価値の発揮です。特に契約書の作成とレビューは、時間と手間がかかる業務です。AI契約書レビューを手掛けるリセと、法務向け文書エディタを提供するBoostDraftの提携により、両社はそれぞれの強みを生かしたサービスを展開し、企業法務の効率を高めることを目指しています。
リセのAI契約書レビューサービス「LeCHECK」
「LeCHECK」は、弁護士30名以上の監修を受けた高精度AI契約書レビューサービスです。AIが契約書を精査し、リスクコメントや参考条文を示すことで、専門知識がない利用者でも理解しやすくしています。特に、中小企業から大手企業まで多様なニーズに対応できるその機能は、法改正にも適応しており、専門家に頼らずとも適切な契約書を作成する手助けとなります。
BoostDraftの文書エディタ
一方で、BoostDraftは、契約書など法的文書の見栄えや校正を自動化するソフトウェアです。Microsoft Word上で動作し、インターネット接続無しでも使用できるため、機密情報の漏洩の心配がありません。シンプルで使いやすいインターフェースは、法務部門の業務フローに自然に溶け込み、業務の生産性を高める要因となります。2024年には、文書比較を高速化する新機能も加わる予定です。
相互補完で実現する高い生産性
今回の提携により、リセの「LeCHECK」とBoostDraftの文書エディタを併用することで、契約書レビューの形式面と内容面の両方を効率的に処理できるようになります。形式的な修正と内容面のチェックを相互に補い合うことで、より高い生産性を実現。リセの代表取締役社長 藤田美樹氏は、サービスの連携によって、法務業務の課題解決が図れると期待を寄せています。
今後の展望
BoostDraftは、法務に必要な煩雑な形式的作業を解消し、さらに法務領域の課題解決に向けた業務提携を拡大する方針を示しています。また、リセとの業務提携においても、販売連携にとどまらず、法務業務のさらなる効率化を支援する機能連携を今後模索していく計画です。
この提携は、法務業界に新たな風を吹かせるものとして、多くの企業や法律事務所からの注目が集まっています。今後、どのような進展があるのか、引き続き目が離せません。