高齢者福祉向け研究助成公募のご案内
公益社団法人全国老人福祉施設協議会(全国老施協)が、令和8年度における高齢者福祉に関する研究助成の公募を開始しました。この助成金は、福祉分野の研究や調査が国民の福祉の向上に貢献することを目的としており、合計300万円までの資金が用意されています。
公募の目的
全国老施協は、特別養護老人ホームを始めとする高齢者福祉施設が抱えるさまざまな課題への理解を深めるため、研究活動を推進しています。この助成事業を通じて、大学の教職員や研究者、そして研究機関の研究者たちが新たな知見を発表し、現場の実情を反映させた福祉政策の提言が期待されます。
募集テーマ
令和8年度の助成事業には、以下の5つのテーマが用意されています。
1.
女性のキャリアアップに関する調査研究(重点テーマ)
2.
地域共生社会に向けた老人福祉施設の役割と展望に関する調査研究(重点テーマ)
3.
介護業界への就職者を増やすための方策に関する調査研究
4.
重度利用者の認知症ケアと看取り支援に関するエビデンスの調査研究
5.
介護現場の生産性向上に関する調査研究
応募要件
この助成金に応募するには、以下の条件を満たす必要があります。
- - 調査や研究は、全国老施協の会員施設等を対象とするもので、大学や研究機関に所属する研究者や教職員が行うことが求められます。
- - 研究チームは、個人または団体として申請できますが、申請は1件に限られます。
- - 共同研究の場合は、各研究者の役割を明確にする必要があります。
- - 高齢者福祉施設・事業所も法人単位で応募が可能です。
助成金と助成期間
助成金額は、原則として1事業あたり100万円以内ですが、特定の条件を満たす場合は上限300万円まで支給されます。助成期間は令和9年3月31日または令和10年3月31日までに完了させる必要がありますが、申請する研究はその間に調査と研究を行わなければなりません。
募集期間
本公募は令和8年1月5日まで受け付けており、書類審査やヒアリングを経て、最終的な選考が行われます。詳細については、全国老施協の公式サイトで確認できます。
連絡先
研究の推進は、高齢者福祉の質の向上に直結します。この機会に、ぜひ応募を検討してみてはいかがでしょうか。