つくば市の新たな試みが切り開く子どもたちの体験の扉
近年、経済的な事情や地域環境の違いにより、子どもたちの体験機会にばらつきが生じています。その状況に対して、茨城県のつくば市は「子どもの新たな体験活動事業」を立ち上げ、アーストラベル水戸株式会社がその運営を担うことになりました。この取り組みは、子どもたちにとって貴重な体験を提供し、視野を広げることを目的としています。
体験機会のばらつきに向き合う試み
従来、子どもたちが経験できる活動には、家庭の事情や地域環境、さらには経済状況によって限りがありました。つくば市は、このような背景を踏まえ、全ての子どもが同じように豊かな体験を享受できるようにと、本事業を始めることにしたのです。
アーストラベル水戸は、この理念に賛同し、教育旅行や探究学習で培った専門性を活かして事業を運営します。この事業では、地域で活動する大人たちとの関わりを通じて、子どもたちに新しい視点や気づきをもたらす学びの場を提供します。
事業の概要
「子どもの新たな体験活動事業」は、つくば市こども部こども未来センターが主管する事業で、アーストラベル水戸が受託しています。実施期間は契約日から2026年3月31日までの予定です。この期間中、様々な年齢層に合わせた体験プログラムが提供され、子どもたちが新しい世界に触れる機会を増やしていきます。
プログラム内容
事業では、学齢に応じた幅広い体験プログラムが用意されています。
- - 小学校低学年向け: 身近な自然や食に触れ、興味を育むことを目的とし、自然施設や食の体験を通じて地域で働く大人との交流を促進します。
- - 小学校高学年向け: 自然環境や地域文化を体験し、協力し合う力を育むプログラムが実施されます。農業や漁業などの地域産業に触れ、地域の暮らしや環境とのつながりを学ぶ機会を提供します。
- - 中学生向け: 県内の企業で働く大人を見学・体験することで、「働くことの意味」や「キャリアの入り口」に触れるプログラムが予定されています。これにより、社会とのつながりを考えるきっかけを提供します。
本事業の目指すもの
このプログラムを通じて、子どもたちが育むべき5つの力が設定されています。
- - 感謝と尊敬の心: 周囲の人々への思いやりや気づき。
- - 考える力: 自然や社会の仕組みを理解し、自分らしく考える姿勢。
- - 挑戦と協働: 新しいことに挑戦し、仲間と協力する力。
- - 未来を描く力: 働く大人の姿から得る将来への視点。
- - 地域への誇り: 身近な地域への愛着や参加意識の育成。
代表の想い
アーストラベル水戸の代表取締役である尾崎精彦氏は、最近の学校行事において体験機会が減少していることに懸念を示しました。これにより、子どもたちが貴重な体験を逃すことが、その後の人生に大きな影響を及ぼす可能性があると警鐘を鳴らします。つくば市とのこの取り組みは、すべての子どもに体験の入口を提供することを目指しています。
「ただ単に遊びや見学を提供するのではなく、どんな大人と出会うかにこだわり、子どもたちに新しい視点を得てもらいたい」と尾崎氏は語ります。日々、自分の仕事にまっすぐ向き合う大人との出会いを通じて、子どもたちが自分自身の未来を思い描くきっかけとなることを願っています。
アーストラベル水戸株式会社の概要
- - 所在地: 茨城県水戸市白梅2-6-42 ジャパンビル2F
- - 代表取締役: 尾崎 精彦
- - 設立年: 2019年
- - 事業内容: 教育旅行及び体験型学習の企画・運営
- - 公式サイト: アーストラベル水戸