令和6年7月8日 愛知県視察に関する記者会見:総理はDXと水循環の重要性を強調

岸田総理、愛知県視察でDXと水循環の重要性を強調



岸田文雄首相は令和6年7月8日、愛知県豊田市の上下水道局と矢作ダムを視察し、その後記者会見を行いました。

視察では、豊田市が取り組む上下水道DXについて説明を受け、AIを活用した漏水調査やメンテナンス効率化などの技術に感銘を受けたと語りました。

総理は、上下水道DXの重要性を改めて強調し、今年度中に導入可能な技術のカタログ作成、今後5年程度で標準装備を進める意向を示しました。

また、昨年発生した能登半島地震で上下水道が大きな被害を受けたことを受け、重要施設の耐震化状況を緊急点検し、10月までに完了させる方針も表明しました。

さらに、水循環基本計画の改定については、8月をめどに、今回の視察で得られた知見を反映し、上下水道DXや流域総合水管理などを盛り込む考えを示しました。

矢作ダムを含む矢作川水系では、官民連携による流域総合水管理が進められており、総理は、この取組を全国に展開し、AIやデジタルを活用して災害リスクの最小化、水力エネルギーの最大化、豊かな環境の実現を目指していく考えを示しました。

一方、東京都議会議員の補欠選挙で自民党が議席を大きく減らしたことに対しては、結果を真摯に受け止め、今後の政治活動に活かしていくと述べました。総裁選への出馬については、従来通り、政治改革や経済、外交など、先送りできない課題に取り組むことに専念するとし、それ以外のことは考えていないと語りました。

今回の視察は、岸田政権が掲げる「デジタル田園都市国家構想」や「新しい資本主義」の推進において、地方自治体との連携強化を図るための重要な一歩となります。

会見で語られた主なポイント



豊田市の上下水道DXは、人手不足や老朽化などの課題解決に有効な手段である。
上下水道DXの技術カタログを作成し、今後5年程度で標準装備を進める。
能登半島地震の教訓を踏まえ、重要施設の耐震化状況を緊急点検する。
水循環基本計画の改定では、上下水道DXや流域総合水管理などを盛り込む。
矢作川水系の官民連携による流域総合水管理を全国に展開する。
東京都議補選の結果を真摯に受け止め、今後の政治活動に活かす。
* 総裁選への出馬は現時点で考えていない。

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