新しいビル管理システムの登場
ジョンソンコントロールズ株式会社が、10月1日に新しいビル管理システム「METASYS®インテリジェント ターミナル アドバンス」の販売を開始しました。この製品は、小規模施設を対象に設計されており、オフィス、店舗、病院、学校、工場など、延床面積が2000〜5000㎡のビルに特化しています。最大500点の管理点数を持ち、空調、照明、動力、検針などを統合的に管理できるのが特徴です。
システムの背景
「METASYS®インテリジェント ターミナル」は2008年に初めて導入され、以来多くの施設で利用されてきました。今回の刷新では、長年の経験と知見を基に、最新のIT技術を活用し、さらなる効率化と使いやすさを追求しました。特に、クラウドサービス「ROC(リモート・オペレーション・センター)」と連携させることで、小規模施設でもプロフェッショナルなエネルギー管理を実現することが可能となります。
3つの特長と機能
1. タブレット端末による操作性の向上
この新しいシステムは、10.1型のAndroid™タブレットを使用しており、シンプルで直感的な操作が可能です。無線LANを利用すれば建物内を自由に移動しながら管理ができ、状況に応じた設置が可能です。特に、異常発生時には視覚的に警告が表示されるアナンシエータ形式を採用しており、迅速な対処が期待できます。
2. クラウドサービスとの連携
エネルギー管理機能が強化されており、リアルタイムでの電力デマンドの監視や制御が行えます。また、e-mailを通じて重要な警報を通知する機能も装備され、遠隔地からも状況を把握できます。「EnePartner」によってエネルギー使用量の視覚化を行い、毎月のエネルギーレポートを提供することで、効率的なエネルギー管理をサポートします。
3. オープン化による柔軟性
この新システムは、国際標準のオープン・プロトコルであるBACnet® MS/TPやLonWorks®に対応しており、他社のサブシステムと円滑に統合できます。これにより、施設全体のエネルギー管理が容易になるだけでなく、個別空調の運転、モード、風量などの管理もスムーズに行えます。
導入のメリット
「METASYS®インテリジェント ターミナル アドバンス」の導入により、顧客の多様な施設管理ニーズに応え、最新のIoT技術を駆使した統合的なエネルギー管理ソリューションを提供します。これにより、管理業務の効率化が図れると同時に、エネルギーのコスト削減にも繋がります。
価格と販売スケジュール
- - システム本体価格(税抜):1,000,000円から。
- - METASYS®インテリジェントターミナル アドバンス スターターパック:年額(税抜)300,000円から。
販売開始は2013年10月1日からです。装置設置やエンジニアリングの費用は別途必要となります。
まとめ
ジョンソンコントロールズの新たなビル管理システムは、効率化とエネルギー管理の両面で、今後の施設運営において大きな役割を果たすことでしょう。詳細は公式サイトをご覧ください。
ジョンソンコントロールズ製品紹介サイト