モルテン、医療と産学連携で未来の看護を講じる
2025年8月29日、30日に神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催された第27回日本褥瘡学会にて、株式会社モルテンが産学連携活動をテーマにしたランチョンセミナーを共催しました。医療の発展に寄与するこの取り組みは、医療専門家との交流を深める貴重な機会となりました。
ランチョンセミナーの内容
このセミナーでは、藤田医科大学の准教授である小栁礼恵先生や、石川県立看護大学の講師である幅大二郎先生、松本勝教授が登壇し、「未来の看護をつくる 研究・開発・社会実装」をテーマに講演を行いました。特に、皮膚・排泄ケアの専門家である小栁先生は、ロボティックマットレスの利用に関する研究を紹介し、患者の状態に合わせた治療の重要性を強調しました。
また、幅先生はロボティックマットレスの進化について、看護現場での具体的な活用事例を基に説明。最後に松本教授が、在宅療養高齢者支援のための医療機器開発について語り、看護学の未来への展望を示しました。
医療の向上に向けた活動
日本褥瘡学会は、褥瘡や創傷管理に関する分野での教育や研究に取り組んでおり、モルテンも賛助会員として支持を続けています。このような取り組みを通じて、医療・介護・福祉の分野をより良くすることを目指しています。
展示ブースと製品体験
セミナーのなかで、モルテンは自動運転機能を持つロボティックマットレス『スコープ』や、自動調整機能付きの車いす用クッション『パワークッション』も展示し、来場者に体験してもらいました。これらの製品は医療の現場での圧力可視化や圧力分散の効果を実証し、快適な生活をサポートする技術です。
特に『スコープ』は圧力をリアルタイムで調整できるため、褥瘡のリスクを減らすことが期待されています。来場者からは、最新技術を体感することで、より良いケアが可能になるとの声も寄せられました。
モルテンの今後の展望
モルテンは今後も医療や福祉、健康分野における課題を持ち続け、学術的なアプローチから必要な製品とサービスを提供していくことを目指します。産学連携を通じて、こんな未来の看護を実現していくための新しい取り組みを推進していくとしています。
特に、研究開発においては、地域の医療ニーズに応えるため、石川県立看護大学との連携を強化し、社会実装を目指す活動も展開していく予定です。これにより、医療現場での製品の利用促進や、利用者に寄り添った商品開発を加速させることでしょう。
まとめ
このようにモルテンの取り組みは、医療分野における新しい技術の確立だけでなく、看護学の発展にも寄与しています。今後も積極的に社会貢献活動を続け、健康で豊かな社会の実現に向けて努力していくことが期待されます。