TOSYSが新たに提案するEntra IDバックアップサービスの全貌
最近、マネージドサービスを提供する株式会社TOSYSが、Microsoft Entra IDのバックアップソリューションとして「AvePoint Cloud Backup for Entra ID」を採用したことが発表されました。Microsoftのクラウドサービスが広まる中、データ保護の重要性はますます高まっています。このサービスは、TOSYSが提供する「マネージド 365 クラウドバックアップサービス for Entra」の一環として、特に注目されています。
クラウドシフトとデータ保護の重要性
現在、多くの企業がクラウドベースのシステムを利用しており、具体的にはMicrosoftの製品を活用してコラボレーションやデータの共有を行っています。この背景には、デジタル環境におけるデータの取り扱いやセキュリティが厳しく求められる現状があります。Microsoftは「共同責任モデル」を提唱しており、クラウド上のデータやID情報の管理はユーザーに委ねられています。これにより、ユーザーはより高いセキュリティ意識を持つ必要があります。
特に、Microsoft Entra IDはその一部として重要な役割を果たしており、企業内のシステムとの認証や機密情報へのアクセスを管理しています。しかし、このID管理プラットフォームにはアイテムレベルでのデータ復元機能がないため、大規模なデータ損失や誤った設定変更が起こった場合には、大きなリスクを伴う結果に至る可能性があります。
AvePointのバックアップ機能の概要
新たにTOSYSに採用されたAvePoint Cloud Backup for Entra IDは、こうしたリスクを軽減する効果を持つ強力なツールです。このサービスによって、Entra IDに関連するデータを包括的に保護することが可能となります。特に、監査ログやサインインログが最大30日分しか保持できない点に対する解決策として、無期限のログ保管が実現されることも大きな魅力です。これにより、内部不正やサイバー攻撃が発生したときにも、影響範囲を十分に把握し、迅速に対応できることが期待されています。
さらに、シンプルなGUIを通じてバックアップやリストアの操作が簡略化されているため、管理者にとって使いやすい環境が整備されています。また、設定変更やバックアップデータのリストアの代行サービスも提供されており、企業がより集中して業務を行えるよう支援しています。
価格と提供内容
TOSYSが提供するこの「マネージド 365 クラウドバックアップサービス for Entra」は、初期料金が100,000円、月額料金はユーザーあたり230円という設定になっています。このリーズナブルな価格設定は、小規模から大規模の企業においても、データ保護の重要性を無視できない昨今において、多くの企業にとって大いに価値のあるサービスと言えるでしょう。
TOSYSの未来への展望
TOSYSは今後、マイクロソフト製品のクラウドバックアップ分野において、3年間で約300社のクライアントを目指しています。この目標を達成するために、月々のサポートや最新の技術の導入を進めていく予定です。さらに、関連ウェビナーも開催され、Ciscoやセキュリティの強化に関する情報提供を行っていく予定です。
この新サービスは、企業のデータの安全性を確保し、業務継続性を高める重要な仕組みとして考えられています。今後の動向に注目しましょう。