新しい学習ツール
2025-05-07 11:35:53

京都大学と内田洋行が開発した新しい学習ツール「LEAFシステム」

京都大学と内田洋行が手を組んだ新たな学びの形



2023年5月7日、株式会社内田洋行が国立大学法人京都大学との共同開発による新しいラーニング・アナリティクスツール「LEAFシステム」の販売を開始しました。このシステムは、初等中等教育機関をターゲットにしており、デジタル教材の使用履歴や教師と生徒の学習データを簡単に分析することができます。これにより、個々の学習者に寄り添った指導と学びの質の向上が期待されています。

「LEAFシステム」の革新性について



「LEAFシステム」は、デジタル教材を通じて学習したデータを蓄積・分析できる強力なツールです。特に、児童生徒が教材に書き込む内容や閲覧履歴などのデータをリアルタイムで解析し、視覚化することが可能です。例えば、マーカーヒートマップやワードクラウドを用いて、生徒が注目しているポイントを一目で理解できるようにし、教職員が次回の授業に活かせるようサポートします。

このシステムの背景にはGIGAスクール構想があり、全国の学校において児童生徒一人一台の端末と高速ネットワークが整備されました。これにより、デジタル教材の活用が進む中で、収集されるデータをどのように教育に生かすかが重要な課題となっています。

開発の経緯と実績



2020年からの共同研究では、京都市や滋賀県の研究協力校で「LEAFシステム」による授業改善が実証されました。データ収集・分析を通じて、児童生徒の理解度向上や教員の負担軽減が目的とされています。また、2022年には文部科学省のデジタル教科書の実証事業にも採用され、権威あるデータとしての有効性が確認されています。

ユーザビリティの向上



今回の製品化によって「LEAFシステム」のユーザーインターフェースが大幅に改良され、直感的に使用できるようになりました。また、デジタル教材配信システム「BookRoll」とデータ分析ツールである「ログパレット」から成る各機能は、情報の取得と共有を容易にし、教職員がより効率的に活動できる環境を整えています。

価格と導入について



「LEAFシステム」の導入価格は600円(税別)で、児童生徒一人あたりの年間ライセンス金額となります。導入に際しては、別途費用が必要になりますが、教育機関にとってコスト対効果の高い投資といえるでしょう。

未来の展望



「LEAFシステム」は、学習eポータル「L-Gate」と連携できるため、すでに「L-Gate」を利用している学校では、IDやパスワードを設けずにシングルサインオンが可能です。この連携により、学習状況をより効果的に把握できるようになり、学校全体でのデータ活用が進むことでしょう。内田洋行は、さらに国際的な技術基準にそったデータの活用を促進し、教育環境の更なる向上を目指しています。

数年前から始まったこのプロジェクトは、単に教育をデジタル化するだけでなく、個々の学び方をより良くするための革新的なステップとなっているのです。今後の教育現場での普及に期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
株式会社内田洋行
住所
東京都中央区新川2-4-7
電話番号

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