ブラウザ切替ツール登場
2019-11-28 08:20:01
クリアコード、ブラウザ切替ツール「Browser Selector」リリースで企業のFirefox利用拡大目指す
クリアコード、ブラウザ自動切替ツール「Browser Selector」リリース
株式会社クリアコードは、Webブラウザの自動切替を支援するWindowsアプリケーション「Browser Selector」をリリースしました。Internet Explorer(IE)とFirefox、Google Chromeといった複数のブラウザを併用する企業環境において、Webブラウザの切り替え作業を自動化することで、業務効率の向上に貢献します。
開発背景:IEとモダンブラウザの共存ニーズ
クリアコードは創業以来、Mozilla Firefox(Firefox)の企業導入とサポートを手がけてきました。多くの企業では、社内システムはIEで、インターネットアクセスはモダンブラウザ(Firefoxなど)で行いたいというニーズがあります。
これまでも、Firefox上で特定のURLにアクセスする際にIEに自動で切り替えるアドオン「IE View WE」を提供していましたが、近年はIEからFirefoxへの切り替えニーズの高まりを受け、「Browser Selector」の開発に至ったと説明しています。
Browser Selector:IEとFirefox/Chromeのシームレスな連携
「Browser Selector」は、URLパターンに基づいて起動するブラウザを自動的に切り替えるツールです。具体的には、BrowserSelector.exeとBrowserSelectorBHO.dllの2つのモジュールで構成されています。
BrowserSelector.exe: コマンドライン引数で指定されたURLを元に、最適なブラウザを起動します。メールソフトやオフィススイートなど、他のアプリケーションからも呼び出すことが可能です。
BrowserSelectorBHO.dll: IE用のBHO(Browser Helper Object)です。IE上でリンクをクリックしたり、URLを入力してページ遷移する際にURLを判定し、FirefoxやChromeなど、設定されたブラウザに切り替えます。
具体的な活用例:シンクライアント環境での課題解決
クリアコードは、Windows Server 2016環境におけるシンクライアント環境を例に、「Browser Selector」の有効性を示しています。この環境では、社内システムがIE 11に依存し、外部ネットワークへのアクセスが制限されている一方、インターネットアクセスにはFirefoxを使用していました。
これにより、社内システムから外部サイトへのリンクをクリックした場合、IEではアクセスできない、といった問題が発生していました。しかし「Browser Selector」を導入することで、社内システムのURLはIE、それ以外のURLはFirefoxを自動的に起動するように設定することで、スムーズなブラウザ切替を実現しています。
クリアコードによる導入支援とFirefoxサポート
クリアコードは、「Browser Selector」の導入支援に加え、Firefoxの導入支援、アドオン開発といったサービスも提供しています。長年に渡るFirefoxサポートの経験に基づいた、きめ細やかなサポート体制が魅力です。
クリアコード:フリーソフトウェアへの継続的コミットメント
2006年設立のクリアコードは、フリーソフトウェア開発者を中心に設立されたソフトウェア開発会社です。フリーソフトウェア開発で培った経験をビジネスに活かし、ビジネスの継続を通じてフリーソフトウェアに貢献するという理念を掲げています。全文検索エンジンGroongaやMozilla Firefox/Thunderbirdのサポートにも取り組んでいます。
まとめ
「Browser Selector」は、複数のブラウザを併用する企業環境における課題を解決する、画期的なツールです。IEとモダンブラウザのシームレスな連携を実現することで、業務効率の向上に大きく貢献すると期待されます。クリアコードの充実したサポート体制も心強いポイントと言えるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社クリアコード
- 住所
- 埼玉県所沢市緑町2-6-5芝﨑ビル103
- 電話番号
-
04-2907-4726