NTTドコモ、東北エリアでの再生可能エネルギー供給を発表
2024年12月、株式会社NTTドコモが東北エリアの一部ビルに対して再生可能エネルギー供給を始めます。この取り組みは、NTTアノードエナジー株式会社との連携により実現され、太陽光発電とバイオマス発電を組み合わせた新しいエネルギー供給モデルです。
1. 具体的な供給内容
ドコモは、仙台、青森、秋田の各ビルに対して再生可能エネルギーを供給します。2024年7月1日からは、新たに設置された太陽光発電所の電力が供給され、その後12月1日からは秋田県産の未利用木材から作られた木材チップを使用したバイオマス発電所からの電力を追加する予定です。
この取り組みは、秋田県内の未利用材を活用することで林業の活性化にも寄与します。また、再生可能エネルギーの導入はドコモの「2030年カーボンニュートラル宣言」や「2040年ネットゼロ」の実現に向けた重要なステップとなります。
2. バイオマス発電所の役割
バイオマス発電は、秋田市にあるユナイテッドリニューアブルエナジー株式会社が運営する発電所から行われます。この発電所では、秋田県の未利用材をメインの燃料として使用しており、環境にも配慮した持続可能なエネルギーの供給が期待されています。さらに、補助燃料として輸入のPKS(パーム椰子殻)も使い、持続可能性の認証を取得しています。
3. コーポレートPPAの活用
NTTドコモはオフサイト型コーポレートPPA(Power Purchase Agreement)を利用し、遠隔地で発電された再生可能エネルギーを自社の設備に供給する仕組みを導入しています。このモデルは、長期的な電力供給契約により、企業が再生可能エネルギーの調達を安定的に行う手段として注目されています。
4. 環境への貢献
この取り組みは、東北エリアでのカーボンニュートラルの実現にもつながります。地域の特性を生かしたエネルギー供給は、環境への影響を減少させるだけでなく、地域経済の発展にも寄与します。ドコモは今後も持続可能な社会の実現を目指し、再生可能エネルギーの導入を進める意向を示しています。
2024年の供給開始を期に、地域住民や企業にも再生可能エネルギーの重要性が広がり、アクティブな取り組みが進むことが期待されます。