車いす工房輪とテクノツールが実現する新しい支援の形
近年の社会情勢の変化に伴い、車いすユーザーが抱える問題がより顕著になっています。そんな中、東京都東村山市の"車いす工房輪"と東京都稲城市の"テクノツール"が手を組むことで、ユーザーの「できること」を増やす新たな取組みが始まります。
この業務提携は、両社がそれぞれの強みを持ち寄り、全く異なる専門性を活かして実現しました。例えば、単に電動車椅子を運転できるだけではなく、パソコンやゲームが操作できるようになるための支援を行うのです。相互に協力しあうことで、多摩地域に暮らす多くのユーザーへの新たなサポートが期待されています。
ユーザーのニーズに応える具体的なサポート内容
### 自宅訪問による個別支援
両社は、支援希望者の自宅に同行し、その人の身体的状況や家庭環境に基づいた適切なアドバイスを提供します。このような個別アプローチにより、それぞれに合った車いすや機器の提案が可能になります。特に初回の同行相談は無料で実施しており、気軽にサポートを受けられるのが大きな特徴です。
### 技術者同士の情報交換を通じて
専門の技術者は、お互いの持つ最新技術や機器に関する情報を交換し、ユーザーにとって最適なソリューションを模索します。このように、情報共有を推進することで、技術面でもユーザーをしっかりサポートできる体制を整えています。
コロナ禍での支援体制の強化
新型コロナウイルスの影響で、在宅時間が長引く中、リハビリ不足の問題が浮上しています。特に医療従事者の不足や外出自粛が影響し、身体機能を維持するためのサポートが求められています。車いす工房輪とテクノツールは、ユーザーが希望する活動を継続できるよう、機器の提供や操作方法の指導を行うことで、支援に力を入れています。
各社の取り組みと今後の展望
"車いす工房輪"は、2007年に設立され、2020年からは電動車椅子に特化した製作・販売を行っています。それぞれのユーザーに間に合ったオンリーワンな車いすを提供し、「できることを増やす」というビジョンを実現しています。一方、"テクノツール"は1994年設立で、コンピュータ入力機器やアームサポートを通じて上肢機能に制限のある人々を支援することを目標としています。この提携を通じて、両社は今後さらなる発展と進化を目指しています。
この新たな取り組みが、多摩地域の車いすユーザーにとってどのような変化をもたらすのか、今から非常に楽しみです。
【お問い合わせ先】
車いす工房輪担当: 浅見
Tel: 042-391-3328
メール:
[email protected]
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