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微粒子分析の新時代を切り拓くアイポアの革新技術

アイポア株式会社は、2020年10月23日に発表したアイポア微粒子分析ソリューションを通じて、ウイルスや細菌の高精度な識別を実現しました。これは、最新のナノポア計測技術と人工知能（AI）を融合させた先進的なアプローチによるもので、従来の方法に比べて短時間かつ高精度な分析を可能にしています。

アイポア微粒子分析ソリューションの特徴

このソリューションは、50nmから8μmの範囲にある多様な微粒子を対象にしており、従来の遺伝子増幅や質量分析、光学計測といった手法では時間がかかる検査を短縮します。優れた識別性能を持つこの技術は、1μLあたりのRNAコピー数が10以下の低ウイルス濃度の検体でも高い陽性識別率を示しており、実際の臨床検体においてもPCRと比較して95％を超える一致率を達成しています。

大阪大学との共同研究

アイポアは、大阪大学産業科学研究所や医学系研究科との共同研究により、コロナウイルスの亜種を識別することに成功しました。具体的には、SARS-CoV-2やMERSなど4つの亜種を高精度で識別し、コロナPCR陽性・陰性のサンプル44例においても優れた結果を示しました。この研究成果は、AMED（国立研究開発法人日本医療研究開発機構）からの支援のもとで実施されています。

医療機器ではないが期待される応用範囲

重要な点として、アイポア微粒子分析ソリューションは理化学研究用の製品であり、医療機器ではないことに注意が必要です。しかし、ウイルスやエクソソーム、細菌、血球類などの分析に加え、工業用微粒子の検出にも応用される見込みです。これは、科学研究の進展や新型コロナウイルス対策に対しても大きく寄与する可能性があります。

アイポアの挑戦とビジョン

2018年に設立されたアイポアは、革新的研究開発推進プログラム（ImPACT）を背景に、新たなAI技術の開発に集中してきました。既存の市場にはなかった独自のプラットフォームを構築することを目指し、さまざまな分野の研究者と企業との連携を図っています。このような取り組みは、理化学研究の新たな地平を切り拓く挑戦です。

最後に

アイポア株式会社は、今後も革新的な技術を提供し続け、様々な分野での微粒子分析において新たな可能性を切り開いていくことでしょう。特にコロナウイルスのような感染症対策において、このソリューションが果たす役割はますます重要になっていくと期待されます。詳細や製品についての情報は、アイポアの公式サイトを訪れることで確認できます。

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