マダイ稚魚選別装置の進展
2026-09-03 11:20:14

近畿大学がマダイ稚魚選別装置の改良に着手、パナソニックと共同開発

近畿大学とパナソニックコネクトグループが協力し、養殖業における新しい技術革新を目指しています。近畿大学水産研究所、養殖種苗センター、さらにベンチャー企業の株式会社アーマリン近大がある和歌山県白浜町で、マダイ稚魚の自動選別装置の開発と実用化に向けた改良が進められています。今回、パナソニックが提供する協働ロボット制御サービス「Robo Sync for Cobot」を試験導入することで、選別作業の精度を向上させることを目的としています。

近畿大学は1960年代からマダイ養殖の研究に取り組んできた歴史があり、完全養殖技術の普及に貢献しています。その成果として、年間約1,500万尾のマダイ稚魚を養殖業者に供給しており、出荷の際は専門作業員が手作業で選別を行っています。これには形態異常や生育不良の個体を取り除くことが含まれ、この作業は非常に高度な経験と集中力が求められています。これまで、この選別過程の自動化と技術継承が大きな課題とされてきました。

近畿大学水産研究所のプロジェクトチームは、10年以上にわたってマダイ稚魚の自動選別装置の開発に取り組んできました。2023年には、マダイ稚魚をベルトコンベアで運ぶ際に撮影した画像を解析し、設定した基準を元に形態異常個体を判別して除去する装置が開発され、実証実験が始まりました。現在、この装置の精度向上を図るために、パナソニックのサービスを導入し、現場での運用を通じてさらなる改善を目指しています。

自動選別装置による作業の平準化と自動化が実現すれば、作業負担が大幅に軽減されるだけでなく、技術継承にかかる期間の短縮も期待されています。この取り組みは、養殖業界の未来を切り開く重要なステップとなるでしょう。技術革新により、養殖の生産性向上と作業効率の改善が図られることが期待されます。

近畿大学とパナソニックコネクトグループについて


近畿大学は、西日本で最大級の規模を誇る総合大学であり、多様な学問分野で研究を行っています。その中でも水産学分野での研究は特に顕著で、持続可能な養殖技術の開発に注力しています。一方、パナソニックコネクトグループは、製造業を中心にB2Bソリューションを提供しており、高度なハードウェアとソフトウェアの組み合わせによるイノベーションを追求しています。

新たな技術の導入によって、養殖業の未来がより良いものとなることを願っています。

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