平野紗季子の待望の新作エッセイ集がついに登場
フードエッセイストとしての活躍が光る平野紗季子さんの新刊『ショートケーキは背中から』が、8月29日に発売されました。このエッセイ集は、彼女の食に対する深い思索が詰まった一冊で、十年を経ての初のテキストメインの作品となっています。
平野さんはこれまでに、ピエール・エルメとのコラボレーションや、菓子ブランド「(NO) RAISIN SANDWICH」を手掛けるなど、食をテーマにした多彩な活動を行ってきました。彼女の著作は、すでに多くの読者から注目を集め、特にデビュー作『生まれた時からアルデンテ』は大きな反響を呼びました。新たなエッセイ集が発売されることで、彼女の食にまつわる言葉が再び注目されることとなります。
言葉による食の表現
この新刊には、過去10年間に発表したエッセイや、子供の頃から綴ってきた食日記をベースにしたコラム「言いたい放題食べたい放題 ごはん100点ノート」が多く収められています。これによって、令和の時代における多様な食文化が一冊に凝縮されています。平野さんは、「生きているといろんな、本当にいろんなことがあるけれど、ごはんはきっと裏切らない」と語り、その深い思索が読者に心の中で響くことでしょう。
俳優の吉岡里帆さんからのコメントも話題に
刊行を機に、俳優の吉岡里帆さんからもコメントが寄せられました。「食を通して、ソース一滴残さず世界を捉えきる言葉たち。お腹が空いて心が満たされてゆく……」といったコメントは、平野さんの言葉の力を感じさせるものです。その言葉には、食を深く味わい、理解することで心が豊かになるというメッセージが込められています。
ブックデザインは大島依提亜が担当
今回の書籍のブックデザインは映画広告などで知られる大島依提亜さんが手掛けています。美しいビジュアルが、本書の内容を一層引き立てています。
記念イベントも大盛況
発売を記念した対談イベントも盛り上がりを見せており、青山ブックセンターで開催された「食べて書く、作って書く」イベントは完売となりました。次回のイベントについての情報は、今後の発表に期待が集まります。
食を通した人とのつながり
平野さんのエッセイ集は、単なる食に関する情報を提供するものではなく、彼女自身が経験した食の力についての物語が展開されています。「この本を通して、さまざまな味の思い出を分かち合えれば嬉しい」と語る彼女の言葉には、食が持つ人とのつながりの重要性が伺えます。食は喜びだけでなく、悲しみや懐かしさとも結びつき、様々な感情を呼び起こします。
最後に
『ショートケーキは背中から』は、平野紗季子さんの独自の視点で描かれたエッセイ集であり、食文化がもたらす多様な感情を体感できる内容となっています。興味がある方はぜひ手に取って、彼女の言葉の力で豊かな食の世界に触れてみてください。