五月山動物園のウォンバット
2025-11-10 14:56:28
オーストラリアからのウォンバットが五月山動物園に到着
オーストラリアから池田市へ、ウォンバットが到着
2023年10月3日、オーストラリア・メルボルンから日本の大阪府池田市立五月山動物園に、雄のウォンバット2頭が無事に輸送されました。今回の輸送は、阪急阪神エクスプレスが担当し、ウォンバットの適切な輸送環境を提供するため、様々な工夫が凝らされました。
五月山動物園は日本で二番目に小さい動物園とされていますが、特に「ウォンバットの聖地」として知られています。ここでの繁殖成功は日本の動物園業界にとっても特筆べき事例で、日本国内で飼育されるウォンバットのうち、3頭がこの動物園に住んでいます。新たに仲間入りした2頭のウォンバットは、「ウォンバットと暮らすまちいけだ」の重要な一員となることでしょう。
ウォンバットはオーストラリア特有の動物で、その愛らしい姿から多くの人々に親しまれています。今回は、池田市の「ウォンバットの日」に合わせ、一般公開されることが決まり、地元の人々も一緒に祝うイベントが開催されました。これにより、さらに多くの人々にウォンバットの存在を知ってもらう良い機会になりました。
輸送の背景
ウォンバット2頭は、関西国際空港に10月3日の早朝6時9分に到着し、その後、輸入許可を得て12時25分に空港を出発しました。輸送を行った株式会社阪急阪神ロジパートナーズは、ウォンバットが気温に敏感であることを考慮し、車内を常に25度に保つように配慮しました。また、安全性を重視し、最短ルートを選定。ドライバー情報を常に共有することで、迅速かつ心地よい輸送を実現しました。
ウォンバットは、13時35分に五月山動物園に到着。到着時には環境の変化に戸惑いながらも、まもなく元気に動き回る姿を見せてくれました。輸送に通った担当者は、その姿を見て胸を撫で下ろしたといいます。
未来に向けて
この輸送を通じて、阪急阪神エクスプレスは、今後の動物輸送における革新的な取り組みを続けていく意向を示しています。動物たちの特殊な習性や性格に合った輸送環境を整えることで、より快適で安心できる「輸送の旅」を提供することが目標です。これにより、絶滅危惧種の保護や生物多様性の保全にも貢献していく考えです。
なお、五月山動物園では、2027年までの改修を予定しており、11月には特別イベント「ウォンバットだけの動物園」を開催予定です。これまでのウォンバットとの触れ合いを通して地域の交流を図りつつ、ウォンバットの名前募集などを行い、地域住民との絆を深めていくことも期待されています。
今回のウォンバット輸送は成功裏に終了し、五月山動物園に新たな歴史を刻むこととなりました。ウォンバットたちが池田市でどのように成長していくのか、今後の動向に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社阪急阪神エクスプレス
- 住所
- 電話番号
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