100%リサイクル石膏ボード
2025-08-19 10:44:09

ADIが世界初の100%リサイクル石膏ボードを採用し環境へ貢献

先進的な試みが注目されるADIの石膏ボード採用



株式会社アーキテクト・ディベロッパー(ADI)は、環境への配慮と持続可能な地域開発に取り組む企業として、2025年より千葉県と神奈川県で着工予定の新築賃貸集合住宅に、チヨダウーテ株式会社が開発した100%リサイクルの石膏ボード「チヨダサーキュラーせっこうボード」を採用することを発表しました。この製品は、廃石膏ボードを再資源化して作られ、製造過程では再生可能エネルギーを活用することで実質的にカーボンニュートラルな製品となっています。

環境問題への取り組み



近年、建設業界においては、資源の循環と環境負荷の軽減が重要視されています。石膏ボードは日本国内で年間約400万トン使用されており、解体工事時に発生する廃材の量が増加することが懸念されています。このような状況を踏まえ、ADIは廃石膏ボードを使用したチヨダウーテの動きに着目しました。

国立環境研究所の予測によれば、今後数年内には廃石膏ボードの排出量が生産量に迫るとも言われており、石膏ボードの再資源化は待ったなしの課題とされています。現在、石膏ボードの原料に占める回収石膏は約10%で、解体工事による再資源化率はわずか6%です。これを改善するためにも、ADIはチヨダウーテの100%リサイクル石膏ボードに着目したのです。

チヨダサーキュラーせっこうボードの特性



「チヨダサーキュラーせっこうボード」は、数々の環境認証を取得し、グッドデザイン賞も受賞しています。その特徴として、防火性、遮音性、施工性が従来品と同等であることが挙げられます。特に、施工時に約8.8トンのCO₂削減が可能となり、内装に起因するライフサイクルCO₂排出量を約3分の1に抑制できるとされています。

持続可能な未来へ向けた展望



ADIでは、2025年から2026年にかけて着工予定の賃貸住宅ブランド「LiVLi」の全30棟において、この石膏ボードを標準採用する計画です。具体的な実施を通じて、施工や調達の最適化を進め、他エリアへの展開も検討していく意向です。また、解体された後の石膏ボードの再資源化を行うことで、更なる資源循環に寄与し、業界全体の持続可能性を高めていく方針です。

ADIの企業理念は「美しい暮らし方を住まいから」。この理念のもと、人々の生活を豊かにするための持続可能な開発を実現することを目指しています。ADIの取り組みはただの住宅開発に留まらず、地域社会や環境へと波及する影響を持っており、そのスピリットは多くの人々に希望を与えることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社アーキテクト・ディベロッパー
住所
東京都中央区銀座4-12-15歌舞伎座タワー
電話番号
03-3544-2650

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