キャスターが会計業務向けAIエージェントを加速
株式会社キャスターは、東京都千代田区に本社を構え、10年の間に5,200社以上にBPOサービスを提供してきた実績があります。この豊富な経験を活かし、今後は会計業務に特化したAIエージェントの導入を加速していく考えです。
フルリモート経営と業務の効率化
創業以来フルリモートでの経営を続け、800以上のシステムアプリケーションを活用してきたキャスターは、特にデジタルトランスフォーメーション(DX)に精通した専門家が多数在籍しています。これにより、バックオフィスの業務効率化を実現し、処理したワークフローは150万件を超えます。経理や会計業務に関しても、業務全体を代行するノウハウを整理してきました。
AIエージェントの導入支援も行なっており、過去10年で蓄積した業務データとワークフロー知識を一貫してサポートする体制を整えています。
会計業務が直面する課題
しかし、会計業務の現状を見てみると、労働人口の減少が進む中で特に人手不足が深刻化しています。財務会計や税務会計、管理会計においては、業務の複雑化や高度化が進んでおり、従来のフローでは対応が不可能とされています。また、生成AIの普及が進む中でも、一部の先進企業を除き、多くの企業や会計事務所での導入が鈍化しています。これはAI関連ツールへの理解不足や、カスタマイズの難しさが理由とされています。
生成AIの活用と新たな挑戦
キャスターは、生成AIの登場をきっかけにAI技術の積極的な活用を進めています。具体的には、2024年6月に生成AI技術に強みを持つオルツ社との合弁契約を締結し、その後新会社「株式会社LUVO」を設立しました。この会社では、生成AIを利用したプロダクトの開発とサービスの運営を行います。
さらに、KPMGジャパンと連携し、人間とAIが協力する「未来の経理部門」を目指す取り組みを始めています。これにより、AIエージェントを用いて経理業務の改革が進められています。
また、2024年5月にはマネーフォワード社との資本業務提携を結び、経理業務のDX推進と人手不足問題の解決に取り組んでいます。
AIエージェントの実装に向けた計画
キャスターは2つの主要な施策を通じて、AIエージェントの活用を促進し、会計業務の自動化と高度化を支援します。
1.
システム組み込み型AIエージェント開発支援 では、システムベンダー向けにAIエージェントを組み込むサービスを提供し、業務効率を向上させることを目指します。
2.
フルカスタマイズ型AIエージェント開発支援 では、クライアントの特定ワークフローに適したAIエージェントの開発を支援します。これには、公開されているAIツールやSaaSの活用が含まれ、業務の自動化や生産性の向上を図るサポートも可能です。
お問い合わせと会社情報
AIエージェント開発に関する詳細なお問い合わせは、キャスターの公式ウェブサイトで受け付けています。
キャスターは2014年に創立され、リモートワークが一般的になる未来を目指しています。また、業界 No.1のリモートアシスタントサービス「CASTER BIZ」を展開しており、累計5,200社にサービスを提供してきました。
今後もキャスターは独自のアプローチで、労働環境の改善に寄与し続けるでしょう。