地域課題解決の新コミュニティ
2021-04-22 13:30:01
弘前大学が提唱する地域問題解決の新たなコミュニティ
弘前大学が提案する地域課題解決に向けた新たな取り組み
弘前大学の人文社会科学部に所属する古村健太郎准教授と、株式会社ボランチの松重宏和社長が中心となり、「ファンタジスタ・ソリューション・コミュニティ」(FSC)が始動しました。この新たなコミュニティは、アカデミックな知識とクリエイティブな発想を結びつけ、地域の様々な課題に対して行動変容を促しながら解決を図ることを目的としています。
FSCの誕生背景
ファンタジスタは2019年に設立されたエキスパート・コレクティブで、日本全体が抱える社会問題に取り組むため、多様な専門家が集結しています。FSCはそのメンバーを活かし、地域の内外の人々が協力する新たなコミュニティの形成を目指しています。アカデミックな知見を実践的に応用し、地域問題への解決策を実行に移すことが目的です。
2021年度の活動内容
2021年度では、弘前大学の「社会調査実習」内にコミュニティを構築し、弘大生だけでなく他の学部生や外部参加者ともチームを編成。主に「メディア」と「プロモーション」をテーマに、地域課題解決に向けた取り組みを行います。外部メンターにはファンタジスタのメンバーを招待し、専門知識を提供しつつ地域へのコミットを促すことを目指しています。
特に注目すべきは、Z世代の外部参加者です。彼らは若者向けのコンテンツ制作を行っている「zillion」、地域の魅力をデジタルで発信する「KraftsmaN」、商品開発やイベントを開催する「Innovation team dot」の3組から構成されています。これにより、若い視点を持つ参加者が地域課題にアプローチし、共創を図ります。
今後の展開
FSCでは、プロジェクトを学生や外部参加者が主体的に運営しながら、PDCAサイクルを回すことを目指しています。また、弘前市だけでなく、全国のさまざまな地域にもこの活動を広げていく計画です。外部参加者が自分の故郷でこれを実践することで、「行動変容ソリューション」が国内各地に広がることを願っています。
さらに、メンターや外部参加者、共同研究を行う企業、自治体、教育機関などを募集しています。地域課題解決に興味のある方はぜひ参加を検討してみてほしいです。
発起人からのメッセージ
古村健太郎氏
弘前大学の准教授である古村健太郎氏は、「応用行動科学の研究は研究室だけでなく、公共政策や教育、マーケティングにも展開できる」との考えを述べています。弘前市を実験の場として新たな価値を生み出したいと意気込みを語っています。
松重宏和氏
株式会社ボランチの社長・松重宏和氏は、「AIやテクノロジーの進化する中で、地域でも新しい価値を生み出せる人材が求められる」と語り、地域のクリエイティビティを高める教育プログラムの開発を進めていることを明らかにしました。
まとめ
「ファンタジスタ・ソリューション・コミュニティ」は、アカデミックな知識とクリエイティブな発想を結びつけることで、地域の課題解決に新たな道筋を見出すことを目指しています。賛同者や新しい仲間を募りながら、さまざまな地域で革命を起こすための第一歩を踏み出しています。地域の未来を共に切り拓くこのコミュニティに、ぜひ注目してみてください。
会社情報
- 会社名
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株式会社ボランチ
- 住所
- 東京都中央区銀座7-13-6サガミビル2F
- 電話番号
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