自律走行UGV向けスマートモータードライバーの開発
株式会社アトラックラボは、埼玉県入間郡三芳町に本社を置く企業で、自律走行UGV(無人地上車両)向けに特化した高出力スマートモータードライバーを新たに開発しました。この製品は、現代の自律走行技術に求められる多様な要件を満たすために、コンピューター制御に適したROS対応のUSB Type-Cインターフェースを搭載しており、さらにPWM入力やS.BUS入力も装備されている点が特徴です。
便利な接続機能
新型モータードライバーは、ArduPilot搭載の自律走行コントローラーとの簡単な接続を可能にし、これにより自律走行UGVの開発が格段に効率化されます。最大入力電圧は36V、最大出力は100A×2チャンネルにまで対応しており、左右のモーターを個別に制御することができるため、様々な車両・用途に適応します。
開発の背景
自律走行UGVの需要は、物流や農業、警備、インフラ点検、災害対応など広範囲にわたりますが、その実用化には高出力モーターを安定的に駆動できるモータードライバーが求められてきました。従来のモータードライバーは、個別のハードウェア設計やソフトウェア開発が必要で、開発の障害となっていました。アトラックラボのこの新製品は、これらの課題を一手に解決することを目指しています。
製品の主な特徴
- - USB Type-Cによる簡単なコンピューター制御:PCや組込みコンピューターからROSトピックを介してモーターを自在にコントロールできます。これにより、開発者は車両制御プログラムとの連携を図りやすく、設定や診断も容易になります。
- - 多様な入出力方式:PWM及びS.BUS入力により、様々なシステム構成に対応が可能です。自律走行車両の開発にあたり、GNSSやLiDAR、カメラなどのセンサーを活用することができます。
- - 高出力性能:最大36Vの入力電圧に対応し、左右各モーターに対して最大100A×2チャンネルを実現しています。特に大規模なUGVや屋外搬送ロボットに最適です。
- - プログラム経由での電流制限変更:接続されるモーターやバッテリー、車両の条件に基づき、電流制限値をプログラムから柔軟に変更できます。この機能により、急発進時や特殊な条件下でも安全に運用できます。
- - 自由なミキシング設定:左右モーターの出力配分や操舵ミキシングを、ユーザーの希望に応じてカスタマイズ可能です。これにより、様々な運用方式に対応しやすくなります。
- - ファンレス構造:冷却ファンを使用しないヒートシンク構造により、故障リスクを最小限に抑え、粉塵の多い環境でも安定した運用が可能です。
想定される利用シーン
- - 自律走行UGV
- - 屋外搬送ロボット
- - 農業・草刈りロボット
- - 警備・巡回ロボット
- - インフラ点検や災害対応ロボット
- - 建設や林業向け無人車両
- - 研究開発用ロボット車両
今後の展開
アトラックラボは、この新しいモータードライバーを自社開発のUGVでの利用に加え、ロボットメーカーや研究機関、システムインテグレーターへの導入を進める考えです。将来的には、ROS2やArduPilot、AIを駆使した自律走行システムとの連携をさらに強化し、UGVの開発から実証実験、現場導入をサポートするためのプラットフォームとして展開していく予定です。
代表取締役のコメント
代表取締役の伊豆智幸氏は、「自律走行UGVの開発においては、安全性や操作性を確保するため、車両ごとの特性に合わせた柔軟な制御が不可欠です。今回開発したモータードライバーは、その設計において高出力と柔軟な電流制限、左右モーターのミキシング機能を統合しています。この結果、開発者にとってより迅速に自律走行UGVを構築できる環境を提供することができると考えています」と述べています。
会社概要
株式会社アトラックラボは、ドローンやUGV、USVを中心にフィールドロボットの開発を行っている企業です。機体設計から制御基板、通信システム、組込みソフトウェアまでを包括的に扱い、インフラ点検や物流など多岐にわたる分野でソリューションを提供しています。
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