氷河期世代の不安
2022-12-08 11:00:02
就職氷河期世代男性のキャリアへの不安が浮き彫りにする社会問題
就職氷河期世代の男性会社員が抱える「モヤモヤ」の実情
近年、就職氷河期世代に属する男性会社員が抱える仕事やキャリアに対する不安が浮き彫りになっています。株式会社ラフティが実施した調査によると、調査対象の110名のうち、8割以上が「モヤモヤ」を感じていることがわかりました。この「モヤモヤ」は何を意味しているのか、さらに深く掘り下げてみましょう。
調査の背景と目的
この調査は、就職氷河期世代に属する男性会社員の意見を集め、彼らの仕事に対する意識やキャリアをどう捉えているのかを理解するために実施されました。特に「モヤモヤ」という感情に焦点を当て、それがどのように彼らの日々に影響を及ぼしているのかを探ることが目的です。
調査の結果
調査結果では、約82.8%の回答者が「仕事・キャリアに関してどう乗り越えていけば良いか分からない」と感じていることが示されました。具体的な理由としては、51.6%の人が「仕事が楽しめない」と感じており、次いで45.1%が「自分の将来に希望を持てない」と回答しています。また、35.2%の人が「会社の中での立場が低い」との結果も見られました。
さらに、モヤモヤを感じる瞬間としては、46.2%が「同僚と話しているとき」、45.1%が「1人でいるとき」に感じるとの結果も示されました。特に「弟の方が稼ぎがいい」といった比較による悩みも多く見受けられました。このような感情は、促される評価や同僚との競争で一層強まっていくようです。
乗り越えに向けた意識
調査の結果、モヤモヤに対して「適切な対処ができている」と感じる人は52.7%に留まっており、約半数の人が「あまりできていない」「全くできていない」と回答しています。これに伴い、63.6%の人が「モヤモヤを乗り越えるための方法に興味がある」と答えており、「適切な対処法が分からない」との声が最も多く、68.0%に達しました。
この現状は、彼らが何らかの解決策を探していることを示しています。
まとめ
就職氷河期世代の男性が抱える「モヤモヤ」は、昇進や会社の将来性、仕事の楽しさといった要素が絡み合っています。彼らの多くが適切な対処法を見つけられずにいるのが現状であり、環境を改善することが求められています。
特に自身のキャリアに対して希望を持てない状況は、メンタルヘルスにも影響を及ぼし、働く意欲を削ぐ要因となっています。このような状態が続くと、仕事に対するモチベーションの低下や、さらなるキャリアの停滞を引き起こす恐れがあります。
今後、こうした世代の声がもっと広く認識されることで、企業が改善策を考え、社会全体で支援していく必要があると言えるでしょう。企業側の取り組みだけでなく、当事者が主体的に意識を変えていくことも重要です。モヤモヤを乗り越え、自身の人生をより充実したものにするためのきっかけとなることを期待します。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ラフティ
- 住所
- 千葉県市川市広尾1-3-14
- 電話番号
-
080-3785-3773