AI・契約レビューテクノロジー協会の設立
2022年9月5日、東京都に「一般社団法人 AI・契約レビューテクノロジー協会」が設立されました。この協会は、契約レビュー業務におけるAI及びテクノロジーの発展と普及を目指し、法曹界と企業法務業界でのAI活用を推進することを目指しています。
特に近年では、契約書のデジタル化に加え、AI技術を駆使した契約書のレビューが注目されており、多くの企業がこの領域に関心を寄せています。この動きは、いわゆる「契約業務デジタルトランスフォーメーション(DX)」として、多くの議論を呼び起こしているのです。その中で、AI・契約レビューテクノロジー協会の設立は、これらの先進的な取り組みを更に推し進める重要な一歩だと言えるでしょう。
協会の目的
協会は以下の目的を掲げています:
1.
認知向上と信頼性の改善: 契約レビュー業務に関するAI技術を広く認知させ、その信頼性を高めること。
2.
法制度の整備: AIを用いた契約レビュー業務に関連する法制度の整備と環境構築を推進します。
3.
普及活動: AI技術の活用や普及に必要な制度の研究を行い、社会的な合意形成を目指します。
4.
リーガルオペレーションの推進: 研究や情報発信を通じて、リーガルオペレーションの進化を図ります。
5.
国内外交流: 海外のリーガルテック企業との交流を通じて、産業の活性化を促進します。
6.
その他の必要な事業: 目的達成のために必要な事業を随時展開します。
協会の概要
基本情報
- - 名 称: 一般社団法人 AI・契約レビューテクノロジー協会
- - 設立日: 2022年9月5日
- - 本社所在地: 東京都江東区豊洲三丁目2番20号 豊洲フロント6階
- - 代表理事: 松尾剛行(桃尾・松尾・難波法律事務所 パートナー弁護士)
協会には、法律の専門家や専門家集団が多数参加しており、それぞれが持つ豊富な経験を活かした取り組みが期待されています。代表理事の松尾剛行氏は、リーガルテックとAIの関連性に関して、多数の著書や論文を執筆してきたことで知られており、その経験が協会の発展に寄与することは間違いありません。
協会は、契約レビュー業務におけるAIテクノロジーの普及を通じて、日本の法務力向上と国際競争力の強化を具体的な形で進めていくことを目指しています。これにより、司法アクセスの向上が実現され、より豊かな社会の構築が期待されます。
今後、協会はさまざまなイベントや研究活動を通じて、AIと法律の融合を進めていく予定です。私たちの法務環境がどのように変化していくのか、大いに注目です。