順天堂大学・服部信孝教授が武田医学賞を受賞
この度、順天堂大学の服部信孝教授が、武田科学振興財団の2024年度「武田医学賞」を受賞する栄誉に輝きました。服部教授は、神経学講座の主任教授であり、また学長補佐も務めています。
受賞テーマについて
受賞のテーマは「遺伝子解析を基盤としたパーキンソン病の発症機構解明」です。パーキンソン病の研究において、服部教授はこれまで数々の重要な発見をしてきました。特に、家族性パーキンソン病に関連する遺伝子の同定や、その機能解析において顕著な業績を挙げています。
学歴と職歴
服部教授は1985年に順天堂大学医学部を卒業し、以来順天堂大学での研究活動を続けています。脳神経内科での臨床研修を経て、1994年には同大学院医学研究科の博士課程を修了し、その後も順天堂大学において助教授、教授を歴任しました。さらには、理化学研究所での神経変性疾患連携研究チームのリーダーをも兼任し、現在は学長補佐として大学の運営にも関与しています。
受賞歴と研究業績
服部教授はこれまでに数多くの賞を受賞しており、特に2002年度のベルツ賞1等賞や、2012年度の文部科学大臣賞科学技術賞などその数は多岐にわたります。また、2023年度にはMDSから名誉会員賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を得ています。
研究業績としては、1998年に若年性パーキンソン病の原因遺伝子parkinを発見し、のちにparkinがユビキチン連結酵素であることを明らかにしました。さらに、CHCHD2という遺伝子を同定するなど、パーキンソン病の研究において多大な貢献をしています。これにより新たな治療法の開発や、早期診断の可能性が示唆されています。
最近では、血液中に異常なα-Synucleinが存在することを証明し、血液検査によるパーキンソン病の診断が実現可能になることが期待されています。
まとめ
服部信孝教授の受賞は、彼の長年にわたる研究活動が高く評価されたものであり、パーキンソン病研究のさらなる進展が期待されます。順天堂大学としても、その研究成果が多くの人々に貢献できることを願っています。今後の研究にも、ますますの期待が寄せられることでしょう。
詳細情報は
武田科学振興財団の公式サイトもご覧ください。